
新型コロナウィルスの拡散により、日本も台湾も各地でマスクが不足しています。
台湾では、国民健康保険カードに紐づけたマスクの購入枚数制限を行っているようです。
そんな中、台湾の唐鳳(英名:Audrey Tang)IT担当大臣が、『神対応』を行ったとして話題になっています。

<上記サイトより引用>
販売している薬局の場所や各店舗の在庫状況をインターネットで調べられる仕組みも登場している。
デジタル担当の唐鳳行政院政務委員(無任所大臣に相当)は6日、自身のフェイスブックを更新し、複数のシステムをまとめて公開。

保健省が各店のマスクの在庫データを公開し、民間のエンジニアがそれを地図上にマッピングするアプリケーションを開発し、IT担当大臣である唐鳳さんが自身のフェイスブック上で、その他複数のシステムやデータとともにまとめて公開したということですね。

国民健康保険カードを使った枚数購入制限、そしてそれによって起こる混乱や不満を軽減し、マスクを平等に行き渡らせるためのIT技術活用。
各国が新型コロナウィルスの対策に追われる中、台湾の対応は非常に素早く効果的で、成功事例というにふさわしいものだと思います。

こうやってフットワークを軽くして対応に当たれるというのは、すごいことですよね。

ところでこの唐鳳IT担当大臣、まだ若い人で現在38歳。その若さで大臣職に就いているのもすごいことながら、略歴を見ると納得のすごさでした。
Wikipedia:唐鳳
(ページ内容から要約・引用)
・12歳でPerlの勉強を始め、19歳でシリコンバレーにてソフトウェア会社を起業
・Pugs(Raku/旧称Perl6のコンパイラ)の創始者兼主要開発者である。
・フリーソフトウェアの領域で貢献
・2016年、35歳でデジタル担当政務委員として閣僚入り
・2019年、米国の外交専門誌『Foreign Policy』で2019年のグローバル思想家100人に選出

以下は唐鳳IT担当大臣が閣僚入りした時の記事です

デジタル科学技術で市民と政府を連結させたい

記事によると、入閣時にご自身のFacebookでこのように語ったそうです。
今回の新型コロナウィルスの問題で行った対応も、有言実行という感じですね。

うーん、これだけの人材は探してもそうそう見つからないと思いますし、さらに入閣してもらうことを決断して主導した台湾の政治にも、なかなか感心するものがありますよね。

この方は男性から女性への性転換したトランスジェンダーでもあるようです。
台湾は2019年に同性婚がアジアで初めて法制化されたことも記憶に新しいですが、台湾は柔軟で先進的な政治を目指しているということの表れではないかと思います。

日本の現職IT担当大臣は……うーん……単純比較できるものではないですが、どうしても比べられちゃいますよね。


もちろん政治の能力と、IT技術者としての実務能力は次元の違う話です。
どちらがどうとかいう話ではなく、単純に、台湾のように若く才能ある人材を閣僚に呼ぶことが出来ると、国民も自国のITの未来に対して希望を持てるんじゃないかと思いますよ。
唐鳳大臣の仕事を見て、ITエンジニアを志す若い人も増えるんじゃないでしょうか。

ちなみに日本の前IT担当大臣は結構良いカンジだったんですが、TVへの露出は(他閣僚と比べ)少なく、有名人というわけでは無かったですね。
前IT担当大臣はブログでご自身の取組、課題やビジョンなど発信しており、国民への理解を求めながらしっかりSNSで情報を発信していく意志が見えますね。
興味がある人は、マイナンバー制度導入時のブログ記事を参照してみてください。


普段政治とかってあまり関心なかったりしますけど、誰に国のトップに立ってもらうのかは重要ですね。