あなたの職場にも一人や二人はいるだろう。口臭のヤバいオジさんが。
端的に言って、口臭がひどいビジネスマンは嫌われる。
相手に生理的嫌悪を抱かせては、そもそも商談も打合せもあったものではない。
デキるビジネスマンを目指すのであれば、対策はしっかりしよう。
清潔感があるほど、仕事の成功確率も上がるはずだ。
この記事ではまず、いかに口臭対策が重要であるかを整理し、続いておススメ口臭対策5選を紹介する。
口臭対策の重要性を整理
口臭の致命的デメリット
ビジネスマンとしての印象最悪
ビジネスの場においては、嫌われることは大きなマイナスだ。
相手に生理的嫌悪を抱かせることは、いかに仕事能力が高くても、その前段階で印象最悪となってしまう。
面と向かって話したいと思わないし、話していて臭いとイライラする。
早くその場を離れたくなり、もはや打合せどころではない。
臭いをまき散らしている本人が無頓着なのも、神経を逆なでしてさらに腹が立つ。
そうした相手には協力しようと思わなくなるので、仕事がうまく回らなくなる。
さらに、人事評定をする立場から見れば、口臭というマイナス要因が他の評価項目にも強く波及して全体的に評価が下落してしまう。
要するに口が臭い奴はフェアに評価してもらえると思うな、ということ。
国際的なビジネスの場でも大きな不利点になる。
日本人は欧米に比べて保険制度が発達しているので、割と安価で歯科治療を受けられるが、欧米では歯科治療に結構なカネがかかる。
だから欧米では予防歯科志向が浸透しているので、口臭がきついビジネスマンは圧倒的に少ない。
そもそも欧米ビジネスマンの方が、そうしたマナー意識が全体的に高い(と思う。これは外資系会社の駐在員を何十人か見てきた個人的な感覚)
同僚にも、上司にも、顧客にも、外国人にも不愉快な思いをさせる口臭。
これは絶対に対策すべきで、対策していない人間が白い目で見られるのは当然の帰結である。
体調にも影響
口内が雑菌だらけだと、水を飲んだり食事をした時に、それが胃や腸に入り込んでしまう。
お腹を下す原因になっている場合があり、口内を清潔に保つことは体調を維持するのに役立つ。
口臭対策をするメリット
清潔感が出てビジネスの成功率が上がる
清潔感は相手への印象アップに非常に重要だ。
ビジネスの場においては、いかに相手を不愉快にせず、相手の懐に入り込めるかで取引の成功率が左右される。
開口一番で相手に不愉快な思いをさせていては、なかなかビジネスは成功しない。
将来的な歯科治療にかかる費用節約(数十万円~数百万円)
口臭は歯周病や口内環境が悪いことから発している場合が多い。
放置していると高確率で、将来的に歯医者で高額治療のお世話になることになる。
普段からオーラルケアをしていくことで、歯という資産を守り、結果的に高い費用がかかるのを阻止できる。
女性からの評価もアップ
清潔感は女性からの評価項目で重要な位置を占めている。
少し考えてみてほしいのだが、今まで気付かないうちに、女性から「この人良いな」と思ってもらえた事があったとしよう。
しかし、それが恋愛に発展する前に「でも口が臭いから生理的に無理」と思われてしまっていたとしたら?
とんでもない機会損失である。
口からフラグクラッシャーを常に発射しているようなものだ。きももももい。
女性からの「生理的に無理」が無くなるだけでも、あなたの人生は相当、難易度が下がるはずだ。
自分の口臭の確認方法
まずマスクをつけて三時間ほど過ごしてみてほしい。
一度でも口呼吸をしたとたん、マスクが臭くなってきたようであれば、それは口内環境が良くないということだ。
おそらくマスクの裏側で雑菌が増殖している。
対策をするとマスクが臭わなくなる。
これは口臭対策ビフォアフターとしてぜひ試してみてほしい。
ただ、鼻が慣れすぎててマスクの臭いを感知できない場合がある(偽陰性)ので、マスクの臭いの有無にかかわらず対策はすべき。
デキる男のおススメ口臭対策5選
歯磨き
基本中の基本。これをやらなければ、もはや何の対策にもならない。
一日くらいしなくても大丈夫……という人も居るが、良くない。
歯磨きは毎日しよう。
ただし、歯磨きは表面しか磨けず、歯の間に最も臭いが残留する。
歯磨きは基本ではあるが、歯磨きだけでも何の対策にもならないという点は留意しよう。
また、個人的に、歯磨き粉のGUMは口臭防止効果が高いと感じる。
さらに、歯磨き粉を使うと清涼感があり、磨けた気になってしまうので、しっかりと磨く意識を持ちつつ、歯ブラシにも多少こだわってみるべきだ。
デンタルフロス
とにかく一度でもいいので、糸ようじを歯の間に通してみてほしい。
今までデンタルフロスをしていなかった人は、絶望的なにおいがしていたことに気付くだろう。
デンタルフロスは日々のケアとしては効果絶大。
ちゃんと歯磨きをしていても、歯の間はブラシが届かないので、結局ここがバイ菌の温床になっている。
何年もデンタルフロスをしていなければ、もはや魔の巣窟となっているだろう。
とにかく一度デンタルフロスをしてほしい。その効果に驚くはずだ。
歯磨きとデンタルフロスの合わせ技で、結構な口臭軽減になる。
ちなみに、歯の間に何かを通すのが怖く、どうしてもデンタルフロスを敬遠する人がいる。
そういう人は歯科医に相談すると良い。
物理的に何かを歯の間に通すのは怖すぎる……という人は、ウォーターフロスという選択肢もある。
これは糸ようじに比べて、歯肉マッサージも兼ねるので、かなり気持ちいいのでおススメ。
舌磨き
舌の上は白い苔上のもの(舌苔)におおわれている。
ここに汚れがたまりやすいので、においを発する原因になる。
タンクリーナーで優しく除去しよう。
ただ、これは歯磨きとデンタルフロスよりは優先度を低くしてもかまわない。
デンタルリンス
リステリンやモンダミンなど、口に含んでうがいに使用する液体歯磨き。
これは、歯磨きやデンタルフロスなど、物理的に汚れを除去した後で、補助的に使用する。
デンタルリンス単体ではあまり意味がないが、長時間口臭を予防してくれる製品もあるので、他の対策と組み合わせて使うようにしよう。
歯医者に行く
この世で最も効果的な問題解決は、専門家に相談をすることに他ならない。
歯医者に行って歯石取りなどクリーニングをしてもらおう。歯石もにおいの原因になる。
歯医者に行くことは最強の口臭対策だ。
しかしながら、歯医者に毎日診てもらうわけにはいかないので、上記1~4の対策を日々行うことは欠かさないようにしよう。
ビジネスマンがやってはいけない口臭対策
やってはいけない口臭対策、それはフリスクやブレスケアなどの清涼剤を使って、一時的に臭いをごまかすことだ。
商談の前でうっかり歯を磨いてないときなど、緊急措置としてならまだわかる。
しかし、口臭を指摘されているにもかかわらず、歯磨きやデンタルフロス、歯医者を利用することなく、ブレスケア製品などで一時的にごまかすような対策に終始していると、指摘した側は「こいつ何もわかってないな」と思ってしまう。
掃除とは科学である。汚れの種類がわかれば、あとはそれを分解するだけだ。
デキる男は必ず科学的アプローチで問題解決する。
それすらわからずに、一時しのぎで対策した気になっている者は、決して一流にはなれない。