IT・ビジネスに関するブログを始めて1年ほどが経ち、おかげさまで今月(2020年12月)は初めて
月間10,000PV
に到達しました。ご訪問いただきました皆様、本当にありがとうございます。
年の瀬なので、1年間の振り返りや試行錯誤、アクセス統計や収益データなどを、ブログ活動報告としてまとめたいと思います。
とくに「良いコンテンツとは何か」について、一番大きな気付きを得た一年でした。
そのことについて記事後半の『【ノウハウ】ブログを始める人が知っておくと良いこと』で触れていますので、最後まで読んで頂ければ幸いです。
月間10,000PVというのは、ブログ界ではまだまだ初心者なのですが、それでもこれからブログを始める方などに少しでも参考になればと思います。
・ブログ記事数 118記事
・ブログ歴 約1年
ブログ月間10,000PV達成までの活動記録
【成長の理由】アクセスの伸び率から要因分析
以下は月間アクセス数と、投稿記事数(累計)の関係を表したグラフです。
5・6月あたりからだんだんとPVが伸びていることがわかるかと思います。
この辺りで何が起きたか?を中心に要因分析をしてみます。
最初は全くアクセスが無い
ブログを始めたのが2019年末頃でしたが、ブログを始めてから半年間ほどは全くと言っていいほどアクセスがありませんでした。
よく心が折れなかったものです。
ブログを始めた大多数の人が、閑古鳥の鳴き声に耐えられず開始早々に脱落してしまうという話を聞きますが、なるほどこんなに誰にも読まれなければ当然でしょう。
とくに最初のころなどは気合を入れて記事も書くのですが、慣れない記事編集のため工数も非常にかかります。つまり最初のころほど頑張っていて、大変で、かつ空回りという状態が続きます。
ですから、訪問者数がこんなに少なかったら、すぐに燃え尽きてしまう事でしょう。
しかし、そこをこらえて、粘って、乗り越えていくと、次のステージが見えるということでもあります。
伸びたきっかけは「SAP」を扱い始めたこと
2020年の5月か6月を境に、だんだんとアクセスが伸び始めました。
これがどういう時期かというと、ITブログとして特定のテーマを中心に据えた時期でもありました。
そのテーマとは、ERPパッケージソフトである「SAP」。
ITとビジネスに深くかかわるSAPという題材は、ブログの方向性にも合致しており、個別の機能領域の入門記事や設定の解説、エラーの対処法等を書いた記事を更新していくと、アクセスが徐々に増え始めたのです。
当初、ブログでSAPを扱う予定はありませんでした。
ERPパッケージとして世界シェアNo.1とはいえ、一般に広く知られているというものでもなく、記事に興味を持ってくれる母数が少なすぎると思い込んでいたためです。
しかし、SAPに関わる日本語の記事はまだまだ少ないこと、専門性のある記事こそがGoogleに評価されることなどを要因として、実は多くの人に読まれる可能性を秘めたコンテンツだったということがわかりました。
Twitterを始めたことが相乗効果を生んだ
同時期に「残業ペンギン」のアカウントでTwitterを始め、同業者やIT業界関係者を中心にフォローをしていきました。(フォローいただけると嬉しいです!)
普段は職場や取引先という狭い範囲でしか同業者と情報交換できませんが、Twitterではより幅広く「この業界にはどんな方々が働いておられるのか」ということを感じ取れる場となりました。
RT、いいねなどのフィードバックもあり、記事宣伝の場としての機能も併せ持つTwitterは、SAP記事を扱い始めたことと相乗効果を与えてくれたと言えます。
【SEO】検索エンジンに評価されるまで
SEOはブログをやっていると誰しもが気になるところだと思います。
ただ、ブログを始めたころは、全くと言っていいほどGoogleには評価されません。
あまりにも記事が検索結果に出なさ過ぎて、Googleからのペナルティを疑ったり、「何かサイトが認識されない問題があるのでは?」とインデックスやクロウラーについて調べてみたりしました。
結果的にはほぼ意味のない心配でした。
検索1位を獲得できたコンテンツ
いまは複数の、それなりにメジャーなワードでGoogle検索一位を取れています。(2020年12月現在)
サイトの問題ではなく、単に評価されるコンテンツが無かっただけでした。
(一位を獲得した検索ワード例)
・SAP + 標準原価
・SAP + 会計期間
・SAP + 自動勘定設定
Google検索結果での表示回数
Google Search Consoleとブログを連携することによって、Google検索エンジンからどの程度のボリュームで検索流入があるかを確認することが出来ます。
最初のうちは全く検索エンジンに評価されていませんでしたが、SAPのテーマを扱い始めたことを機に、検索流入が大きく伸びていきました。
また、アクセス数にも波があり、平日には流入が多く、土日祝日にはアクセスが減少します。
これは、仕事中に何か疑問や課題が出た時に、検索エンジンを頼りに解決を導くという使い方をしているためでしょう。そうした利用シチュエーションに対応した記事が増え始めたため、検索エンジンに評価されたと言えます。
Googleに評価されたのは「有益な情報」を提供したから
SAPという明確なテーマを得たことで、ターゲットと内容が明確で、かつ「すぐに役立つ有益な情報」を提供できるようになりました。
特定の機能領域の入門解説であったり、エラー時の対応方法、設定方法やノウハウといった具体的な記事が複数生まれました。
すると、それらの解説を欲している人(つまり、仕事中に何らかの課題に直面して、それについて検索エンジンで調べた人)に、記事を閲覧頂けるようになったのです。
このように、検索エンジンから見ると「いま目の前の疑問や課題を解決してくれる情報」こそが有益な情報と言えます。
SAP記事を扱い始める前までは、「長期目線に立つと大事な情報」という記事が多く、「新入社員のときに知っておけばよかった」内容ばかりを書いていました。
しかし、そうした遅効性の情報よりも即効性のある情報の方が、検索エンジン上では明確に有利になるということがわかりました。
実はBingも大事です
BingはGoogleが評価しないうち(当ブログでSAPを扱い始める前)から、検索2位など高順位で記事表示してくれていました。
Googleの評価は厳しいですが、Bingは純粋にキーワードが合っていれば表示してくれるような印象を受けました。
なので、ブログを始めた初期のころは、Bingの検索流入に頼る形になるかなと思います。
一説によると、BingはSNSなどでの評価も加味されるとのことです。
これが本当だとすると、Twitterで宣伝し、RTやいいねをもらった記事は表示されやすくなるということです。
Twitterを使った宣伝であればノーコストで出来ますし、その記事を届けたいセグメントの人々をどんどんフォローして、どのような記事を届けたらいいかの分析や予測も出来ます。
【収益】ブログ月間10,000PVの「本当の価値」
月間アクセス数と、Google AdSenseの月間収益額は普通に比例関係にあるようです。
Google AdSenseの他に、Amazonアフィリエイトの収入やPR記事の仕事のご依頼などもありました。
ちなみに、月間10,000PVを達成した2020年12月の収益は、だいたい回らない寿司屋に一回行けるかな?という程度です。(高いネタは頼みづらい……)
※規約等もあり具体的な金額は出せないようです。
「なんだ10,000PVでもその程度なのか」と思われた方や、あるいは熟練者の中には「もっとうまく収益化できる」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
個人的には上々の数値だと思っています。
これから更なる伸びしろも感じさせるので、このまま育てていきたいと思える数字が出たという感触。
また、直接的な収入だけでなく、仕事や案件のお誘いを頂けるようになったこと。
それこそが「本当の価値」だと考えています。
普通に働いているだけでは、中々得られないようなお声かけを頂くようなこともありました。
仕事の幅の広がりが出るというのは、主収入を伸ばしたり副収入を得ることもそうですが、今までにない仕事の観点を得られることでもあります。(とくに技術者やってるとマーケティング領域が苦手なままだったり)
そうした機会を得られることは、随分と貴重なことで、有難いものだと思います。
【ノウハウ】ブログを始める人が知っておくと良いこと
この節で記述するのは、これまでに貯めたノウハウであり、かつ「ブログを始めた当初の自分に言いたいこと」でもあります。
これさえ知っておけば、色々迷ったり、伸び悩んでいたときもうまく乗り切れたのになあ、と思うことも多くありました。
そうした事柄をまとめたいと思います。
ウケるコンテンツを見つけることに注力する
世の中なにがウケるのか、あらかじめ予測することは難しいですが、思い込みを排して自分が表現できるコンテンツを提供することに注力しましょう。
そのうちのどれかがウケて、検索エンジンやSNSで評価され、ブログ集客につながることもあります。
そうしたコンテンツを掘り当てるまでは、アクセス数や収益などは気にしない方が良いでしょう。
気にしないというか、そもそも人の興味を引けるコンテンツがまだないので、集客もなにもありません。
仮に有料の広告を打ったとしても、訪問して記事を読んでくれる人は少ないでしょうし、リピーターにもなってくれないと思います。
アクセスが無いと「Googleから何らかのペナルティを受けているのでは?」などと気にしてしまいがちですが、50記事前後でそのような正体の知れない地雷を踏んだかも、と心配するのは杞憂に他なりません。
興味を引くコンテンツ(内容が重要)を提供すれば、数か月の経過で記事に対するアクセスが次第に自然と伸びていきますので、まずは金鉱脈にツルハシが当たるまでは黙々と記事更新することに注力すべきでしょう。
「良いコンテンツ」とは「すぐに使える情報」
特定の機能領域の入門解説であったり、エラー時の対応方法、設定方法やノウハウ、といった具体的な記事は、「いま困っている人」に提供することで、素早い課題解決を導くことが出来ます。
つまり「すぐに使える情報」が「良いコンテンツ」として評価されやすいと言えます。
いま誰か困っている人が居るとして、その人に具体的な解決方法を提示できれば、それはその人にとって非常に役に立つ良いコンテンツと思ってくれるでしょう。
日々の仕事の中でふと疑問に思ったこと、他人から質問されたことなどは、ブログでコンテンツ化できるチャンスと捉えることが出来ます。
そうした疑問や質問への解決方法を一般化できるのであれば、それをそのまま記事にして、同じ悩みや疑問を持っている人に提供することで価値が生まれます。
「当たり前」はコンテンツになる
これもSAPを題材に記事を書いていて思ったことです。
IT業界で同じレベルの同業者に囲まれてると、「今更当たり前すぎてドヤ顔では語れない知識やスキル」というものが存在します。
日常の業務に当たり前に組み込まれており、わざわざ解説などされなくとも知っておくべきことがそれにあたります。
ある程度のレベルの技術者の集団の中にあっては、当たり前の知識を得意げに語るのは憚られるし、なんならそれを知らなかった日には「そんなことも知らねえのか出直して来い!」などと言われたりします。
しかしながら、使い古された言葉ですが、基礎は最も大事なのです。
未経験者や新入社員にとって、そうした「当たり前」の知識を分解して解説した文書こそが最も有難かったりします。
基礎的なことをしっかり整理して解説することは、必ず誰かの助けとなり、一定の需要とアクセスにつながります。
自分で「当たり前」だと思っていることでも、書き出してみれば立派なコンテンツになることですね。また、基礎だと思ってたことが、整理してみると意外と難しかったりもするので、思わぬ気付きにもつながります。
熟練の同業者をも唸らせるような応用的で高度なコンテンツを提供する……というのもブログ評価を高める上では必要だと思いますが、そればかり追い求めては工数かかるわハードル高いわ早晩ネタは尽きるわで、長続きしなさそうです。
月間10,000PV達成に必要な記事数は?
初心者向けのブログ指南情報によると、まずは検索エンジンに評価されるのに必要な記事数は50記事~100記事と言われています。
このブログでは、月間10,000PV達成時には記事数は118記事でした。
しかし、このブログで主に検索エンジンから評価されているのはSAP関連記事です。SAP記事のみの数であれば55記事。
したがって、評価されるのに必要な記事は50記事以上、と考えるのが妥当だと思います。
それだけあれば、あとは時間経過により徐々に流入が増えていく、という感じです。
ドメインパワーという考え方もあり、コンテンツ量が多いほど検索上位になりやすいです。
ブログ初心者は、まずは手応えのあったテーマを中心に50記事を目指してみる、というのが目標になると思います。
SNSは絶対やった方が良い
SNSを使ったブログ宣伝を始めたのは、ブログを開始してから半年ほどが経過した頃でした。
これは普通に最初から始めていればよかったなと思います。
時間経過とともに情報発信も蓄積され、フォロワーも増え、発信力も上がりますし、情報収集や市場調査(というと大げさですが、要するにIT業界でどんな人々がどんな思いで働いているのか)がよくわかるようになります。
ブログにとってプラスの効果があるのは明らかです。
ちなみに、雑談などが得意でない人、情報発信自体があまり得意ではない人は、Twitterで何を発現すれば良いかわからなかったり、フォロワーがなかなか伸びないということもあります。
そういう人でも、自分の得意な領域の話を呟いていれば、いずれ共感を得てフォローしてもらえます。
ブログのアクセス数と同じで、SNSも最初は書き込みを見てくれる人も少なく、宣伝効果の程を疑ってしまいますが、これも徐々に成果が出て行くタイプのものだと思っています。
諦めずに、ゆっくりなペースで良いので、続けていくと良いでしょう。
問い合わせ欄を作ろう
ブログの問い合わせ欄は必ず作りましょう。
問い合わせ欄を作ることで、ブログのテーマに沿った仕事や案件のお誘いを頂けることもあります。
これはとても貴重な機会を得られるということです。普通に技術者をやっていたら、そんなお声かけはなかなか頂くことはできないものです。
アフィリエイトやアドセンスなどの直接的なブログ収益よりも大事と言えるでしょう。
問い合わせ欄はWordpressなら【Contact form7】というプラグインで非常に簡単に作ることが出来ます。
Google AdSenseは貼ったままで良い
おそらく多くの人が導入するであろうGoogle AdSense。
簡単な設定だけで、ブログの良いカンジの場所に勝手に広告表示してくれて、それだけで収益を生んでくれるとなれば導入しない手は無いでしょう。
ただし、広告というのは、アクセス(表示回数)が少ないうちは、当然収益は発生しません。
はじめのうちは一か月貼っておいて「収益2円」とか普通なので、「こんなの意味ないじゃん!!」とやめてしまいそうになります。
しかしながら、Google AdSenseの収益は、アクセス数の伸びとともにいずれ成長していきます。
なので、貼ったままにしておいた方が、ブログ成長の指標として楽しめると思います。
記事の文字数は気にしない方が良い
何らかのテーマについて、体系的で漏れの無い説明を記述した記事を書く場合は、一万字以上必要になる事もあります。
そこから転じて、「検索エンジンに評価されるのに必要な文字数は?」などということを気にしてしまいがちです。
最初のうちは5,000文字以上を目指すなど、文字数にこだわったりしましたが、今思えば無駄でした。短い記事でも、たとえば個別のエラーメッセージの対処方法だとかは、長文になりようがありません。
要は、誰かが欲している情報、いま目の前の課題を解決してくれる情報があれば良いので、文字数を過度にこだわる必要はないと思いました。
記事のテーマに応じて丁度いい文字数があると思うので、変に長かったり短かったりせず、読みやすいものであれば良いのではないかと思います。