【人材価値】仕事ができないSEの特徴TOP5

IT技術者の年収・人材価値
みる子
みる子

いままでいくつかの構築案件や保守案件のリーダーとして現場取りまとめをしてきたが、優秀なSEとそうでないSEには顕著な差があると感じることが多い。

そこで、仕事ができないSEのありがちな特徴トップ5について、本記事でまとめたいと思う。

残業ペンギン
残業ペンギン

うーん、「仕事ができない」なんて烙印を押されると、グサッとくるものがありますよ。

みる子
みる子

いや、前提として「仕事ができない」=「人格を否定する」というものでは決してない。
人にはそれぞれの良さがある。しかし、仕事ができない人だという評価が固定化してしまうと、多くの場合、その人は職場で肩身の狭い思いをすることになる。最悪、不況の時にリストラにあうこともある
そういう未来を回避するためにも、「仕事ができない」というのはどういう状態のことなのかを知って、改善したり評価者の視点に合わせた行動を取ることが出来るようになるべきだ。

残業ペンギン
残業ペンギン

そんな簡単に改善できるものなのでしょうか?

みる子
みる子

できる。
「仕事ができない」という状態は、いくつかの弱点や要因が複合的に組み合わさって出来上がる。
よって「仕事ができない人の特徴」として分解して、それぞれに対策を立てていけば、「仕事ができる人」に転身することは十分に可能だ。

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど、特徴ごとに対策を取ればいいわけですね。

みる子
みる子

そういうことだ。
現在、リモートワークが適用される職場が急速に増えている。
それに伴ってか、下記のような「仕事ができない人」が槍玉に上がる記事もよく目にするようになった

隠れ「働かないおじさん」がテレワーク強制で次々あぶり出された理由
新型コロナウイルスの感染拡大によって、テレワークが一気に広がった。デジタル音痴も影響して、働いていないことがバレるおじさん社員が続出している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200506-00017109-toushin-bus_all

 

みる子
みる子

リモートワーク下においては成果物によって人を評価する傾向が強まるため、仕事ができない人・しない人がさらに炙り出されるようになったためだ。

残業ペンギン
残業ペンギン

リモートワークだと、その人がちゃんと席について仕事してるかわかりませんからね。
だから成果物で判断せざるを得なくなるということですか。

みる子
みる子

その通りだ。そして、待てど暮らせど成果物を上げてこない人というのは、槍玉に上げられやすくなった。
先ほどの記事のようにな。

残業ペンギン
残業ペンギン

うーん、そういう世の中になってしまうと、「仕事ができない」という烙印を押されないためにも、自分に特徴が当てはまらないかを注意して見る必要がありそうですね。

みる子
みる子

とくにSEは、設計書の作成であったり、要件のまとめ資料や、システム調査報告など、計画的に作業を進めてドキュメントを作成する機会が多く、成果物で評価されやすい。
そういうわけで、特徴とその対策を一つ一つ見ていこう。

仕事ができないSEの特徴TOP5

勉強していない

みる子
みる子

これは仕事できない人に本当に顕著なパターンだ。
勉強する内容というのはこの際なんでも構わないのだが、例えば自分の仕事としている領域をもっと研究するだとか、ビジネス書を読む習慣を持つだとか、簿記を勉強するとか、英語を勉強するといった活動が、仕事ができない人には見られない。

残業ペンギン
残業ペンギン

「日本の社会人は一日平均6分しか勉強をしていない」という統計情報がよく引き合いに出されますね。
勉強している人は一時間とかまとまった時間勉強しているでしょうから、勉強している人としていない人の間に激しい差があると考えられるって、みる子さんいつも言ってますね。

みる子
みる子

それは逆にいうと、勉強をすれば簡単にその他大勢との差別化を図ることが出来るし、少なくとも「仕事ができない人」という評価は回避される。
勉強をするというのは、いくつかの効果があると考えている。

【勉強の効果】
・仕事に役立つ知識の増強
・問題を解くことによる脳の活性化
・問題解決のアプローチや解法を複数保持
・複雑な課題に対し、独力で筋道を立て答えを出すことの習慣化
残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど、単に知識が増えると言うだけではないんですね。

みる子
みる子

その通り。勉強することで、脳が活性化したり、複雑な問題が発生した時も「今持っている知識をいかに組み合わせて解答を導くか」というアプローチを自然と取るようになる。

残業ペンギン
残業ペンギン

要するに、複雑な問題が発生した時に、どうやって対処するかっていう姿勢が変わるんですね?

みる子
みる子

そうだ。私の体験談の話をしよう。たとえば、あなたの職場にはこういう人はいないだろうか?
あるシステムの拡張工事をすることになり、既存機能の検証作業を任せていたSEがいたのだが、そのSEは作業開始からしばらくたって「XXという問題が出ています」というメールをチーム全体宛に出した。私は「ただの進捗報告かな?」と思って特に気に留めなかったんだが、まる一日経って状況を訊いてみたら、下記の通りだった。

――――――――――とある日の現場にて――――――――――

みる子
みる子

調査はどこまで進んだかな?

昨日報告した通り、問題が出ていて先に進めていません。

みる子
みる子

どんな問題なんだい?

こんなエラーメッセージです。

みる子
みる子

ははあ、標準機能から出ているエラーだな。で、今どんな調査をしているの?

ですから、この問題のせいで何も出来ません。

みる子
みる子

え?じゃあ昨日から今まで何をしていたんだ?

問題が出ているので、その解決方法を共有してくれるのを待っているんですけど。(キレ気味)

みる子
みる子

……。

――――――――――おわり――――――――――

みる子
みる子

このSEは、問題になっている事項だけ共有して、あとは誰かが解決方法を教えてくれるのを待ってたということだ。
つまり、自力で解決方法を探すなど「独力で筋道を立て答えを出す習慣」が全く無いSEだったわけだ。
もっとも調査仕事に向かないタイプだな。

残業ペンギン
残業ペンギン

うーん、これは流石に……。

みる子
みる子

SIer業界の構築案件はいろんな会社からの寄せ集め部隊になる事も多いので、こういうSEも交じってくる。
「いや、それ込みでオメーの仕事だから!」と言いたくなるようなSEがな。
構築案件のときは優秀な技術者をちゃんと囲い込もうと決意した瞬間でもあった。

残業ペンギン
残業ペンギン

自力で出来る範囲は自分でやろうっていう意識は必要ですね。

みる子
みる子

そうだな。
勉強や試験は基本的に孤独で自分自身との戦いだから、自力で何とかする意識が育つと思っている。
逆に責任感が強すぎて抱え込んでしまい、二進も三進も行かなくなっている人も居るが、先述のようなSEよりはだいぶマシだ。

周辺知識を自ら習得しない

みる子
みる子

これは「勉強していない」とも密接にかかわる。
自分が直接関わっている範囲のことはある程度知っているが、それに関連する領域については全く知らないし、関心もないというSEがいる。

残業ペンギン
残業ペンギン

というと、具体的には?

みる子
みる子

これも自分の経験を交えて説明しよう。
私はとあるSIerに新卒入社で入ったのだが、任されたのが生産管理システムの構築の手伝いだった。
何か月か仕事するうちに、生産管理に関わる業務フローや構築機能の理解なども進んだのだが、唯一理解が進まなかった部分があった。それが「原価管理システムとのデータ連携」に関わる部分で、会議などをしていても先輩らが話していることがさっぱりわからなかった。

残業ペンギン
残業ペンギン

(いまはこんなにエラそうなみる子さんにもそんな時代が……)

みる子
みる子

なんか言ったか?お?お??

残業ペンギン
残業ペンギン

(ビクッ)いえっ、別にっ!

みる子
みる子

生産管理システムのマスタ情報には、大きく「部品構成表(BOM)」と「作業工程表」というものがあった。
そこがどうも原価計算と密接に関わっているらしかったが、原価に関わる機能(標準時間や部品単価)は当時は理解が及んでいなかった。
しかし暫くたってから会計に触れたことで、理解が大きく深まったということを体験した。

残業ペンギン
残業ペンギン

もしかして【職場でドヤれる会計知識】製造原価を知ろうで教えてくれた、製造原価の構成に関する部分でしょうか?

みる子
みる子

察しが良いな、その通りだ。
製造原価とは材料費、労務費、経費で表わされる。そして、生産管理マスタの「部品構成表」は材料費に、「作業工程表」は労務費と対応している。この基本的な知識がリンクしたことによって、構築している生産管理システムがどういう意図でデザインされているかや、会議で出てくる各種用語や画面上の各項目の意味といったものが、立体的に理解できるようになった。

残業ペンギン
残業ペンギン

要するに、生産管理そのものだけではなくて、周辺領域である原価管理についても触れたことで、生産管理の理解がさらに深まったということですか。

みる子
みる子

そういうことだ。このように、自分の直接かかわっている範囲だけでなく、隣接する別の領域も知っておくことで、今持っている知識が深まるということが言える。
考えてみれば、ビジネスというのは一貫したフローで繋がっているもので、一部分だけ見ていても理解は深まらない。周辺含め俯瞰して見ることにより、正確で立体的な理解ができるようになる。

残業ペンギン
残業ペンギン

そうなると、解決できる課題の幅も広がるってことですね。

みる子
みる子

しかし、こうした周辺知識も押さえることの重要性を知らない人は、理解が深まらず課題解決の幅が狭くなり、ある特定範囲の狭い課題にか対応できないSEとなってしまう。
結果的に、「仕事ができない」と評価されてしまうリスクが高い。

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど。たしかに課題とか問題って、自分のいつもみてる領域の外から来ることも多いですから、狭い範囲しか解決できないとなると、ちょっと評価はされづらいかもしれませんね。

みる子
みる子

もちろん、ニッチ戦略という狭い範囲を攻める選択肢もあるのだが、あまりに狭すぎてもダメだということだ。
あと、SEは年次が上がるにつれて、担当範囲が広くなってくることも多いからな。

検索能力が低い

みる子
みる子

インターネットが普及したおかげで、いまや検索すればありとあらゆる知識を仕入れることが出来る時代になった。
検索エンジンもどんどん優秀になり、日常生活で困ったことがあってもだいたい検索すれば5分以内に解決策が見つかる。

残業ペンギン
残業ペンギン

便利な時代になりましたね。

みる子
みる子

しかし、検索能力が低い場合は、欲しい情報に辿り着かないということもよくある。

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど、検索能力。具体的に検索能力ってどんなものでしょうか?

みる子
みる子

私は3つあると考えている。
一つ目は、そもそも検索によって解決しようと発想する力があるかどうかだ。

残業ペンギン
残業ペンギン

えーと、そもそも検索して解決するって発想に至らないSEがいるってことでしょうか?
そういう人が「仕事ができない」と。

みる子
みる子

そうだな。職場にもいないだろうか?
「ググレカス」と言いたくなるような同僚が。

残業ペンギン
残業ペンギン

あー。なにか問題が出た時に、調べずに訊いてくる人はたまにいます。

みる子
みる子

モノによっては検索したら一発でわかることを訊いてくる人間がいるが、本当にIT業界の人間か?と言いたくなる。

残業ペンギン
残業ペンギン

まあ、気持ちはわかります。

みる子
みる子

検索能力を構成する二つ目の要素は、検索キーワードを選ぶ力だ。
自分が今直面している問題に対して、適切なキーワードを打たなければ、検索エンジンは欲しい情報を返してはくれない。
しかし、システム構築における問題というのは、表面的な事象だけではキーワードをうまく拾えず、検索が出来ない事もある。

残業ペンギン
残業ペンギン

まあ、たしかに「なんかよくわからないんだがとにかく動かない」みたいな時ありますよね。
どこが悪いのかそもそも見えないので、言語化できないみたいな。

みる子
みる子

そういうことだ。そういった時にも、うまく状況の本質をつくようなキーワードをひねり出せるかがポイントとなってくる。
あるいは、とにかくそれらしい情報に突き当たるまで、色んなワードを突っ込んでみるという根気もこの能力のうちに含まれる。

残業ペンギン
残業ペンギン

語彙力と、根気強く調べることが大事なんですね。

みる子
みる子

さて、さらに三つ目だが、これは技術者にとって最も重要かもしれない。
それは、良質な情報源となるサイトを確保しているかどうか、だ。

残業ペンギン
残業ペンギン

良質な情報源ですか?

みる子
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そうだ。日常生活に関わる情報と違って、SEが扱うような技術情報というのは、狭い範囲の人々の中でしか扱われていないので、広い範囲で検索してもなかなかヒットしてくれない。
たとえばだが、SAPというERPパッケージを例に話をしよう。

残業ペンギン
残業ペンギン

当ブログでは頻出ですが、ERPとは経営資源計画のことで、パッケージとは出来合いのソフトウエアのことです。SAPは世界シェアも大きい、企業基幹システムの筆頭ですね。

みる子
みる子

説明さんきゅー。
SAPというのは世界シェアは大きいものの国内の技術者の総数はさほど多くない。よって、たとえば何らかのエラーで処理が止まる事象に対面したとしよう。
原因不明なのでネットで検索したとして、SAPのエラーの解決方法が個人サイトやYahoo知恵袋に載っているかというと、ほぼほぼ確実に載っていない。

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど。日常生活の問題、たとえば水漏れしただとか洗濯機の調子が悪いとかだったら、だいたいネットで解決策がすぐ見つかりますけど、狭い技術情報のなかの更に細かいエラーなんて検索したってすぐ出てこないし、そもそもネットに転がってるかどうかもわかりませんよね。

みる子
みる子

そんなわけで、日本語ソースでの検索はそもそも絶望的だ。
しかし、SAPには技術者同士のコミュニティサイトであるSCNというスレッド形式のQAサイトがある。
世界中のSAP技術者が書き込むので、当然英語ではあるんだが、このSCNの中で検索を行うと結構な確率で様々な問題が解決できる。最悪、見つからずともそこで質問も出来る。

残業ペンギン
残業ペンギン

そういう良質な情報源となるサイトを知っているかどうか、というのも検索能力の一つなのですね。

みる子
みる子

自力でネットなしで調べるよりも、何十倍も生産性が高くなるので、検索能力というのは大事なんだ。
ネット検索の力を手に入れるというのは、無限の他人の力を借りるということでもあり、当然ながら生産性が格段に変わってくる
検索能力が低いと、それだけで仕事の成果に大きく影響するので、「仕事ができない」という評価につながってしまう。
それでは検索能力についてまとめるぞ。

【検索能力とは】
1.そもそも「検索によって解決する」という発想があるか
2.検索キーワードの選定力があるか
3.良質な情報源サイトを確保しているか
残業ペンギン
残業ペンギン

これらを意識しておくと、検索能力を手に入れることが出来るわけですね。

情報整理をしていない

みる子
みる子

仕事をしていると、「ある単一のトピックにずっと関わる」ことは少なく、互いに独立した多種の案件を同時並行で処理しないといけない。
よって、どのトピックがどこまで議論が進んだか?はしっかり管理されなければならない。

残業ペンギン
残業ペンギン

たしかに、案件をたくさん抱えてしまうことってありますよね。

みる子
みる子

そんななか、デスクトップが汚かったり、メールボックスのフォルダ分けをしていないなど、トピック毎に情報を仕分けしていないSEは、状況の進捗を尋ねても高確率で答えられない。
メールボックスには未読のメールが多数溜まっており、議論の流れも追えず、会議には参加しているものの発言も出来ないし理解もしていない、というSEが出来上がる。

残業ペンギン
残業ペンギン

そういう人、たまにいますね……。

みる子
みる子

とある案件のメイン担当として据えた30代前半のSEも、そういうタイプの技術者だった。

あまりにも案件内容を把握していないので、もしかしてメールが届いてないのか?とメールボックスを見せてもらったが、ちゃんと届いているようだ。
ただし、彼のメールボックスはメインフォルダの一個しかなく、全案件のメールがそこに溜まっている状態だった。

残業ペンギン
残業ペンギン

えー。少しくらいはメール整理していないと、過去情報を引っ張り出すとき、結構大変ですよね。

みる子
みる子

いまはSlackなど案件に関わる情報を一元管理できるアプリも出てきているが、多くの企業はまだOutlookなどのメールソフトを使っていると思われる。
そういった中では、フォルダを大中小トピックにしっかり分類して、タイトルキーワードなどで自動振り分けされるように設定しておくのが必須だ。そのメイン担当には、メールボックスをまず整理して振り分け設定を行うように命じた。

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど。それで付いてこれるようになったんですか?

みる子
みる子

いや、結局、もはや過去メールを追っても議論の内容が理解できなかったようで、2日経ってもフォルダ分けも出来ていなければ、タイトルでの振り分け設定も出来ていなかった。

5人チームで対応する予定の案件だったが、結局、メイン担当の彼抜きで案件を進めていた。

残業ペンギン
残業ペンギン

それは酷い……。

みる子
みる子

まあ、その時はサブ担当としてあてていた中国人の女性SE(PG兼任)が予想外に働きがよく、完全にメイン担当を食っていたので、みんなおのずとそっちに任せる流れになっていった。
こうすることで、案件がうまく回るようになったので結果オーライだな。

残業ペンギン
残業ペンギン

そんな感じで「仕事ができないSE」を置き去りにするのって、本人はけっこう精神的にこたえる状況だと思うんですよ。
メイン担当の立つ瀬がないというか……。

みる子
みる子

まあ、仕方ない。情報整理を小まめにしていないとそうなる、ということだ。
同一案件でも、送信者によってメールタイトルが結構バラけることもあるので、どのメールの議論がどれとつながっているかがわからなかったらしい。
リアルタイムだと文脈で何の案件か普通にわかるものも、後から見直すと「なんだこれ?」ってなるものもあるからな。

残業ペンギン
残業ペンギン

あー、たしかに。

あと、似たようなパターンですが、「昨日お話しした件につきまして」とかいう題名付ける人いますよね。
3件ぐらい打合せがあった日なんか、「どれだ???」ってなります。

みる子
みる子

その人にとっては1件だけでも、相手は複数抱えているということを忘れてはいけないな。
そういう事態を回避するために、私のチームでは既存メールのスレッドを利用して返信し無闇に新規メールを作らないこと、題名に必ず案件名を入れることをルールとしている
たまに、自分のチーム外の人が、題名に案件名の入っていない新規メールを送ってくることもあるが、返信時に案件名を追記するルールも設けている

残業ペンギン
残業ペンギン

案件名が入ってれば、自動振り分けで引っかかるんで便利ですよね。

みる子
みる子

本当にな。ビジネスマナー講師はくだらんマナーを捏造している暇があったら、もっとこういう習慣を日本のビジネス標準として広めて頂きたい。

残業ペンギン
残業ペンギン

みんなやったら便利だと思うんですけど、広まらないのは何でですかね?

みる子
みる子

情報整理をしておらず、その重要性を理解していない人が意外と多いからだな。だが、「情報」技術者たるSEが情報整理しないなんていうのは、さすがに恥ずかしいと思ってほしい。
そういえば、先述のメイン担当のSEは、メールに案件名を入れろというルールを毎回忘れて、守っていなかったな。

残業ペンギン
残業ペンギン

たしかにぼくらは情報技術者ですからねー……。情報をうまく扱えないなら、情報技術者の名折れって感じです。

みる子
みる子

さて、そういうわけで情報整理についてまとめるとこんな感じだ。

【情報整理をしよう】
・メールボックスは案件ごとにフォルダ分けしよう
・タイトルで引っ掛けて自動的に振り分けられるようにしよう
・メールボックスの切り分けは定期的に見直そう
・メールタイトルには必ず案件名を入れよう(他人から来たメールも、題名追記)
みる子
みる子

上記に加え、デスクトップも同様に整理すると良い。案件ごとにフォルダを作ってしまえば、後が楽だぞ。
似たような議論や問い合わせがあった時、解決までのリードタイムが大幅に減る。

過去の失敗が活かされていない

みる子
みる子

過去の失敗というのは、たとえば大きめのバグや障害を出してしまったり、とかだな。

これも仕事ができないSEにけっこう顕著な傾向なんだが、過去の失敗が活かされていないというか、本人があんまり覚えていないことが多い。

残業ペンギン
残業ペンギン

うーん、これはぼくもバグを見逃しがちなので他人事じゃないですね。

みる子
みる子

似たような失敗を短期間になんどもやらかすSEが居たので、あるときちょっと聞いてみたんだ。
「直近でやらかした経験とか、なんか覚えているものを3つ挙げてみて」と。

残業ペンギン
残業ペンギン

どんな返事だったんですか?

みる子
みる子

「うーん、ちょっとパッとは思い浮かばないですね」と言っていた。
直近数か月でも5件以上ミスってるSEだったが……。

残業ペンギン
残業ペンギン

えーと、それはチャランポラン系SEの人なんですかね。

自分がミスっても「ドンマイドンマイ!切り替えてこうぜ!」みたいな。

みる子
みる子

いや、驚くことに、本人はいたって真面目な正確なんだ。
ミスって上司から激詰めされたり、部長クラスまでエスカレーションされるような事例もあったりして、本人は毎回この世の終わりみたいな顔をしていた。

残業ペンギン
残業ペンギン

うーん、なんなんでしょうか……。

みる子
みる子

詳しく聞いてみると、どうも失敗の記憶がトラウマ過ぎて、記憶を封印しているような印象を受けた。
おそらく本人も気付かないうちの自己防衛反応なんだと思う。精神科の医者ではないので詳しくはわからないが、とにかく過去の失敗などを非常に嫌悪感のあるものとしてとらえているらしい。

残業ペンギン
残業ペンギン

まあ、確かにやらかしによってはトラウマ級のリカバリが発生することもありますよね。
うっ……ぼくも過去のバグの記憶が……。

みる子
みる子

ただ、そこで嫌なことがあったから早く忘れよう、という捉え方をしてしまうと、その失敗から学ぶことが出来なくなってしまう
失敗は成功の母というように、むしろSEを始めとして技術職、開発職、あるいは研究職といった人は、失敗の数をいかに重ねたかが成果に関わってくる。
よくある有名な話だが、エジソンは電球を発明したが、その過程で何度も失敗をしている。しかし「失敗ではなく、一万通りのうまくいかない方法を発見したのだ」と言っており、成功のためには欠かせないものだったという捉え方をしているわけだ

残業ペンギン
残業ペンギン

なるほど、失敗を暗くとらえてしまうと、人生の電球はいつまでたっても灯らないわけですね。

みる子
みる子

なに上手いこと言ったみたいな顔してんの。

残業ペンギン
残業ペンギン

ど、ドヤってなんかいません……!

でも失敗を悪いもの、嫌なものと捉えてしまったから、同じミスが何度も繰り返されてしまうわけですよね。
仕事って失敗してなんぼみたいなところありますし。

みる子
みる子

たしかにそうだ。最終的に、いま、数々の失敗の上に一人前の腕をもつSEが出来上がっていればそれでいいんだ。
SEは大規模なシステムを扱うことが多く、したがって失敗すると結構多くの人に洒落にならん迷惑をかけることもある。だが、ミスはどうしても起こるものなので、大事なのは迷惑かけた分、しっかりと忘れずに次に活かすことだと言いたい。

【失敗は成功の母】
・失敗はSEにとって財産

どう改善していくか

みる子
みる子

さて、仕事ができないSEの特徴トップ5をご紹介したが、どうだっただろうか?
いずれも少しの行動の変化で対策ができるものばかりだったと思う。

残業ペンギン
残業ペンギン

勉強をしてみるとか、周辺知識にも目を向けてみるとか、検索を工夫してみるとか、メールボックスを整理してみるとか、失敗を前向きにとらえるとかですね。
たしかに、ちょっとした行動や気の持ちようで解決するものばかりですね。

みる子
みる子

複数当てはまった人もいるだろうが、明日から少し行動を変化させるだけで対応できると思う。
とくにメールボックス整理なんてのは、すぐにできるはずだ。
他人に指摘されたり、案件の状況が負えなくなってしまう前に、先手を打って整理していくと良いと思う。
それでは、今回はここまでにしておこうか。

残業ペンギン
残業ペンギン

ありがとうございました。
ぼくも明日からちょっとアクションしてみます。

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