【SAP知識】SAPカレンダの設定方法(Tr:SCAL)

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SAPのカレンダ設定はTr:SCALから登録・変更が可能で、月次締めや製造日程や納入日程といった、あらゆる日程計算の基礎となる重要な設定だ。

今回はSAPカレンダの設定について解説する。

あまり高頻度で更新する設定でないせいもあり、年度の変わり目などでカレンダの更新忘れによるトラブルが起こりやすい。実運用では注意すべき設定だ。

SAPカレンダの設定方法(Tr:SCAL)

SAPカレンダはTr:SCALから設定を行う。
Tr:SCALを実行すると、まず以下3つの選択肢のある画面が表示される。

サブオブジェクト
・祝日
・祝日カレンダ
・稼働日カレンダ

これら一つ一つについて、順番に解説する。

祝日

ここでは祝日について定義する。
この画面で新規作成や変更を押すと、以下のような選択肢を指定するポップアップが表示される。
これらいずれかを選び、祝日の詳細定義画面に遷移する。

・固定日あり
・日付による固定日(週による固定日)
・復活祭までの間隔
・復活祭の日曜日
・不定の休日

なお、国ごとに制定されている祝日は異なるが、日本の場合は復活祭にかかわる祝日は無いので、国内のカレンダは主にそれ以外の3つを選択することとなる。

前提:日本国内の祝日

例えば日本では以下のような祝日がある。

・みどりの日 (5月4日固定日)
・うみの日 (7月の第三月曜日)
・秋分の日 (年により異なる。通例で9月22日または23日)
・国民の休日 (前後が祝日で挟まれた平日)

上記の通り、祝日は固定日の場合もあれば、「第何週の月曜日」などというように、年によりけりの場合もある。分類すると、国内の祝日は概ね4パターンあると言える。

日本の祝日パターン
①具体的な日付が指定されている祝日
②月と曜日が指定されている祝日
③不定期その1:年によって日が変わる休日(秋分の日など天文観測による)
④不定期その1:他祝日に依存して決定する

よって、これらの祝日のパターンと、SAPの祝日設定を以下のように紐づけることができる。

以上を前提として、SAPの祝日設定「固定日あり」「日付による固定日(週による固定日)」「不定の休日」についてそれぞれ解説していく。
なお、国内PJで使用機会が少ないであろう復活祭関連は省略する。

固定日あり

「固定日あり」を選択した場合、月と日の値を指定する画面が現れるので、特定日の月と日を入力する。
振替がある場合は「保証」の欄を入力する。日曜と重なった場合は次営業日、といった設定を行うための欄だ。

日付による固定日(週による固定日)

「日付による固定日」を選択すると、以下を指定するポップアップが現れる。

・曜日(月曜日~日曜日を選択)
・最早日(最も早い月日を指定)

例えば海の日(7月の第三月曜日)であるならば、曜日は当然月曜日を選択する。

また、最早日については、「7月1日が月曜日であるケース」が最も早い日付で第三月曜日を迎えることになるのだが、この場合は7月15日が最早日となる。
したがって7月15日が最早日となる。

不定の休日

「不定の休日」を選択した場合、年度・月・日を入力して祝日を指定するウインドウがポップするので、そこに年毎の日を入力する。

祝日カレンダ

ここでは、上記で設定した祝日を割当てることで祝日カレンダを定義する。
おおむね国ごとに一つの祝日カレンダIDを用意することになる。

祝日ごとの有効開始年、有効終了年を設定できる。
これは例えば元号の変わり目における天皇誕生日など、祝日名は同じながら次年度の日付が異なる場合に、新旧で祝日登録をして有効年を区切るような運用ができる。

稼働日カレンダ

稼働日カレンダの設定画面では、以下のような設定を行う。

・稼働日カレンダのIDおよび名称
IDと名称を設定する。本社用であれば「本社カレンダ」、生産拠点用であれば「工場カレンダ」などと命名する。

・有効開始/終了年度

・祝日カレンダID
前述の「祝日カレンダ」で定義した祝日カレンダIDを割り当てる
こうすることで、稼働日カレンダ上に祝日設定が読み込まれ、該当日を非稼働としてくれる

・特別ルール
会社ごとあるいは拠点ごとに特別な稼働日や非稼働日を設ける場合がある。
そうした時は特別ルール設定にて、特定の日(あるいは範囲)を稼働・非稼働として追加設定する。
祝日カレンダで上手く定義できない振替日などがあった時も、この特別ルールで定義してしまうと良い。

・初回稼働日番号
そのカレンダにおける稼働日カウントを開始する日数を指定する。
分かりづらい設定だが、これは稼働日カレンダごとに有効開始年から終了年までの稼働日数の合計を持っていて、その日数のカウントの起点を定義するものだ。
特に気にしないなら0で良い。

・稼働日
どの曜日を稼働日とするか、それぞれチェックを入れる。

ちなみに、稼働日カレンダの画面から「カレンダ」ボタンを押下すると年度ごとのリストが出る。いずれかの年度をダブルクリックすることで、週ごとに折り返す馴染みのある形式のカレンダ表示をすることができる。(非稼働日が赤くなっているので、設定後のチェックはこの画面で行う)

参考:様々な稼働日カレンダ設定

SAPにおける稼働日カレンダは通常、複数種類設定することとなる。

たとえば本社のカレンダとは別に、生産拠点ごとに異なるカレンダを持つ場合も考えられる。
プラントのカスタマイズにおいても稼働日カレンダのID割当が必要だ。
また、会社内のものだけではなく、銀行の稼働日カレンダも用意しておく必要がある。

様々なカレンダ設定
・本社営業日
・支店営業日
・工場稼働日
・銀行営業日

ちなみに、銀行カレンダーについては以下のCASIOのサイトで確認できるので便利。

銀行のカレンダー
銀行のカレンダーを表示します。

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