中小企業診断士資格で働き方が変わる
当ブログが断然お勧めするのは中小企業診断士資格の取得だ。
中小企業診断士こそ、ビジネスマンにとって仕事の品質を上げ、希少価値を上げ、仕事を楽しくし、年収アップにもつながる、超有能資格だと言える。
多くのビジネスマンにとって、これを勉強することで働き方は大きく変わることになるだろう。
そんなにすごい資格なんですか。
中小企業診断士は日本版MBA(経営学修士)とも呼ばれ、ビジネスの理解に非常に役に立つ科目領域がカバーされている。
本当に全てのビジネスマンにお勧めしたい資格だ。
なるほど。しかし「中小企業診断」ってワードからは、なんとなく具体的なイメージが難しいですね。
中小企業診断士って実際にどんな資格で、資格保持者はどんな活動をしているんですか?
そうだな。私から簡単に特徴をまとめるとすると、中小企業診断士資格とは、こんな資格だ。
・中小企業における経営の診断や助言を通じ、日本に400万社近くある中小企業の支援を行うことで、日本全体の活性化を図ることを目的とする。
・企業単体の支援のみならず、商店街全体の活性化支援のための企画なども積極的に行う。
・資格取得後は常に中小企業支援業務をしなければならないわけではなく、「企業内診断士」といって現在の仕事に勉強した知識を活かす人も多い。
・幅広い業種から受験者が集まる資格で、年齢別の最多層は30~39歳、次いで40~49歳が最も多い。これは主に管理者層(課長・部長など)が自身の管理能力向上を目的として受験する場合が多いと考えられる。
おおー。ビジネスと経営に係る知識を習得できるんですね。
しかし、「足の裏の米粒」と言われることもある。
診断士の間ではよく知られた自虐だ。
どういう意味ですか?
取っても食えない、ということだ。資格取得しても、それで即ちビジネスコンサルとして食っていけるわけではない。
弁護士や税理士と違って独占業務(資格保持者のみが法律により許可された業務)も無いしな。
え、じゃあダメじゃん。
中小企業診断士という資格をそれ単体で頼みにしてしまうと食えないよ、という話を揶揄を込めて冗談っぽく表現したものだ。
単体では頼みにならない、というのはどういうことでしょうか?
中小企業診断士資格は浅く広く勉強が必要だ。いわば究極のジェネラリストとしての勉強をする資格と言える。
ジェネラリスト?
そのまま訳すと総合職。スペシャリストの反対語だ。
広範な知識を以て、ビジネスの舵取りをする役割の事を言う。
ただ、幅広く見渡す役割である総合職ばっかりの職場では、仕事は回らない。
知っているだけで実行力がないと難しいですからね。
実行するには、その道のスペシャリストが常に必要です。
工場には熟練した職人が必要ですし、営業部にはマーケティングや交渉力に長けた人、広報部には効果的な情報発信を熟知した人が必要です。
そういうことだ。ジェネラリストは、スペシャリストと組み合わせることで真価を発揮する。
中小企業診断士はそれ単体では「取っても食えない」と言われてしまうが、何らかの領域の専門性と組み合わせることで非常に強力な効果を発揮する。
それは、自分が持っている専門性との組み合わせでもいいし、他の士業や専門コンサルの人と組んで発揮するのでも良い。
なるほど。組み合わせで効果を発揮するというのは面白いですね。
ゲームのバフ(パラメータ上昇)魔法みたいです。
さしずめ、専門性を持つことが攻撃魔法だとしたら、その攻撃力を何倍にも上昇させるバフ効果が中小企業診断士といったところでしょうか。
まあな。どのような業務畑(IT部、営業部、購買部、生産部など)で働くにしても、3年以上働いていると何らかの専門性が身に付いてくる。そのようなタイミングで中小企業診断士を勉強することで、視野が一気に広がり、会社活動全体の中での自分の業務の役割というのが立体的に理解できるようになる。
こうなると仕事の品質が大きく変わる。経営資源(ヒト・モノ・カネ)で仕事を語れるようになるので、上からの評価や顧客からの評価も大きく上がることとなる。
あれ。資格取得後は、中小企業の診断業務を専門に行わないといけないわけではないんですか?
いや、そうではない。経営診断を生業とした独立診断士になる人もいるが、習得した知識を現在の仕事に活かす「企業内診断士」をしている人も多い。資格取得後にどんな仕事をするかは自由だ。
なるほど。経営知識をビジネスマンとしての仕事にも活かせるわけですね。
豊富な通信講座が揃っている『スタディング』は、時間とお金を節約したい社会人に最適。
難関国家資格の中小企業診断士の講座も、見やすく分かりやすいので受講者が急増中。
会計・販売・生産・購買・法務といったあらゆる企業活動を網羅する知識が身に付く。
【ワンランク上の社会人】になる勉強を始める(PR)
中小企業診断士合格の経験談
どうも、ブログの中の人です。
私はもともとERPパッケージソフトのコンサルタントとして仕事をしていましたが、
巨大なパッケージソフトのなかのほんの単一の領域の、狭い見識しか持ち合わせていませんでした。
しかし、中小企業診断士の勉強をし、合格したことにより、ERPパッケージソフトの幅広い領域の構造が見えるようになり、互いにどのように連携しているのかが立体的に理解できるようになりました。
また、システムを通して顧客業務を見るのではなく、顧客業務そのものを考えることにも役立っています。
士業資格に合格したことにより、自信もつきました。
中小企業診断士は経営層の支援をする立場でもあり、それが自負となったため、
大企業の課長・部長クラスと打合せをし、自分の主張を伝えるようなときであっても
尻込みせずに声を発することが出来るようになりました。
ITコンサルタントとしての顧客相手には、あえて自分が中小企業診断士と伝えてはいませんが、
中小企業診断士に合格する前と後では、顧客からの評価が大きく異なっているのを実感します。
これは自分のスペシャリティ(IT知識)と中小企業診断士の広範な知識が相乗効果となって仕事の品質を上げ、自分が何かについて語るときの観点が、マネジメント層のそれに近くなったからだと思います。
このような状態になると、どんどん成果が上がるようになり、仕事は断然楽しくなります。
知見が広がると仕事は間違いなく楽しくなる
仕事が楽しくなる……これって実はすごいことですよね。
そうだな。日本の多くの会社員にとって、仕事とはつまらないもので、苦役であると認識されている。
それは、自分が解決できる課題が限られており、仕事に変化がなく、昇給もわずかで、管理されている側だからだ。
これでは生産性など上がりようもなく、苦役と戦いながら週末をひたすら待つ生活に陥ってしまう。
ぼくも9年間働いていますが、上から降ってきた設計を実装するだけで、変わり映えがないですね。
もちろん給料も全然上がらず……。
高度経済成長期は、物が売れる時代で、変化に富み、昇給もあり勤続による昇進もあった。
こういうときは労働者のモチベーションが保たれるので、深夜残業などにも耐える企業戦士がたくさんいた。
しかし、いまや日本では、物が売れず変化がなく昇給も昇進もない、悪い意味で安定の時代になってしまったので、労働者のモチベーションが低く、労働時間が長いとどんどん潰れていくので、最近では働き方改革など労働量を減らす方向の動きが強まっている。
そういう時代にあって、「楽しく働く」方法を得るというのは、実はとても重要なのかもしれませんね。
そうだ。楽しく働けば、よく頭も動くので、生産性はどんどん上がっていく。
中小企業診断士の勉強をすることで、そのような働き方を得ることができるということだ。
本当の「働き方改革」って、こういうことを言うのかもしれないですね。
そのためには勉強が必要だがな。しかし、
学生時代の経験から、勉強も苦役と捉えている人が多いが、社会人が自分で学びたいと思って始める勉強は苦役とは真反対に位置する。
なるほど……。社会人になったら勉強をやめてしまう人も多いですが、実は勉強を続けることで人生が好転するんですね。
生産性が低い原因は、社会人が勉強をしなくなったからじゃないかとも思っているがな。
企業の末端でただ仕事をしているだけでは、広い知見は得られない。モチベーションの低い状態で仕事をしていたら尚更だ。
楽しく働くことが出来れば、仕事での成果もどんどん出ますよね。
仕事での成果が出ると、今度はさらに上流の仕事をアサインされるチャンスが来る。勉強をしているとこういったチャンスを確実につかめる。そして貴重な経験値を得る。
仕事の報酬は仕事だ。より質のいい経験を得ることが成長につながる。
おお……働き方が完全に変わります。
資格勉強の目的は、まさにそこにある。その境地につながる資格を選んで、勉強をすることで、働き方が変わる。
当ブログは、そんな資格として中小企業診断士をおススメしているというわけだ。
なんだか勉強する気が湧いてきました。
しかも国家資格でもある士業資格なので、なんとなくかっこいいですし。
勉強の動機としては、そんな感じの「なんとなく」でも全然いいと思っている。要は最初の一歩を踏み出すかどうかだ。
ぼくも士業の肩書が欲しいです!
最後に一点だけ。注意すべきは、資格を「肩書」と捉えて、履歴書に書くことで転職市場等での「スペック勝負」ができると思っている人がいるが、資格勉強の目的をそこに置かない方がいいということだ。余程そういう考え方のほうが燃える、という人でない限り、そういった発想は捨てた方がいい。
うっ。
それでは、今回はここまでにしよう。
次回は中小企業診断士の試験制度や難易度について解説する。
ありがとうございましたー……。
豊富な通信講座が揃っている『スタディング』は、時間とお金を節約したい社会人に最適。
難関国家資格の中小企業診断士の講座も、見やすく分かりやすいので受講者が急増中。
会計・販売・生産・購買・法務といったあらゆる企業活動を網羅する知識が身に付く。
【ワンランク上の社会人】になる勉強を始める(PR)
あわせて読みたい!
気になる資格がみつかるサイト[資格Hacks]様の記事では、中小企業診断士の資格情報をはじめ、取得後の年収や将来性なども解説されていますので、参考にしてください。