「中小企業診断士に興味があるが、学習をどうスタートさせればいいかわからない」
「予備校に通うべき?オンライン講座を受講すべき?あるいは独学でも大丈夫?」
このような疑問は、資格勉強を始めた際にはだれしもが抱くと思います。
私も中小企業診断士の学習をスタートさせた当時は、どの予備校が良いのかなど何をもとに判断すれば良いのか分からず、苦労しました。
・予備校に通うべきか?
⇒⇒どの予備校を選ぶといいのか?(資格の大原、TAC、LEC)
・オンライン講座を受講すべきか?
⇒⇒どのオンライン講座を選べばいいのか?(スタディング、アガルートアカデミー)
資格の大原では、一生モノや就職に役立つ資格取得をサポート【資格の大原】
最適な学習方法は人によって違うため(ご予算も人それぞれですね)、自分に最適な学習方法をどう見つければ良いのかを、この記事では自身の学習の経験を交え解説したいと思います。
・平成27年度中小企業診断士試験合格
・平成29年度中小企業診断士登録
・令和04年度(今年)一度目の診断士資格更新
中小企業診断士の勉強におススメの予備校・オンライン講座の選び方
中小企業診断士は社会人のステップアップのために最適な資格で、取得すれば間違いなく評価されます。管理職になると取得を推奨されるケースも多く、難関かつ国家資格でもあるため、憧れている人も多い資格です。
資格取得後に独立してゆくゆくは自分の事務所を構えたい……と考える人もいるでしょう。
また、実際に資格取得に至るかどうかは別として、勉強をするだけでメキメキと仕事への理解が深まるのを実感できる資格でもありますから、楽しく学習できる部分も多いと思います。
効率的な学習のために、予備校やオンライン講座をどう選べばいいか、まとめていきます。
どの予備校を選べばいい?(資格の大原、TAC、LEC)
資格の大手予備校といえば資格の大原、TAC、LECの3つが挙げられます。
主要予備校3校のコースを比較してみましょう。(スタンダードと思われる通学講座のコース同士を比較します)
※情報は各予備校の公式HPから引用しています。
公式HP:資格の大原 中小企業診断士ページ
公式HP:資格の学校TAC 中小企業診断士ページ
公式HP:LEC東京リーガルマインド 中小企業診断士ページ
金額的には、多少の違いはあれど、いずれも25万~30万程度と値段帯はほぼ変わりません。
どの予備校を選んだとしても、中小企業診断士の合格レベルに到達可能なだけのカリキュラムは組まれています。
予備校決定にあたっては、体験入学・Web授業などを通じて、実際の授業が肌に合いそうかどうかの確認が重要です!
また、通学する場合は、さらに以下の点に注意してください。
・通学可能圏内に予備校校舎があるかどうか。
・その校舎で開催されている授業日程で通学可能かどうか。
※校舎と授業日程は各予備校のHP上で掲示されています。
学習経験者向けには、各校ともに「上級コース」など複数のカリキュラム設定があります。
複数年で挑戦することを目指す場合、学習経験者向けの割引があるかどうかも確認しましょう。
私は「資格の大原」に通っていたので、やはりイチオシは「資格の大原」です。
・現役の中小企業診断士の先生方が講師を務められている
・細かい論点もフォローしてもらえる
・教室も静かで雰囲気も良く受講生も少なすぎず多すぎず、落ち着いて学習できる
・新宿、水道橋その他に校舎があり通いやすかった
・複数年で挑戦する場合、割引があり安心材料となった
実際に通ってみたところ、資格予備校最大手のTACと比べても全く見劣りするところのないカリキュラムで、ここで勉強に専念して頑張れば合格できると確信できました。このようなことから、安心して学習に取り組むことができました。
まずは資料請求を行い、比較検討してみるのが重要です。
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余談:模試の問題を比較する
中小企業診断士の資格は、各予備校が模試を開催しており、自分の通っている予備校だけに限らず他予備校の模試も申し込むことになります。(問題をたくさんこなすべき)
大原とTACは、少々の違いはあれど、両社とも主要論点を確実に抑えるための出題という感じでした。
毛色が違ったのはLECでした。普通に勉強しているだけでは対応しづらい出題がなされており、クセがあると感じる受験者も多いようです。おそらく独自の方針があるのでしょう。
どのオンライン講座を選べばいい?(スタディング、アガルート)
オンライン講座は、通学の必要が無くスキマ時間で学ぶことを重視しているため、時間が無い人やコスパを重視する人に向いています。
中小企業診断士のオンライン資格講座で有名なのはスタディングとアガルートアカデミーです。
それぞれスタンダードなコースを比較してみましょう。
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スタディング | アガルートアカデミー |
・スタディング 1次2次合格コース
スタディングはビデオやPDFテキストといった教材に加え、「スマート問題集」による問題演習や、「学習マップ」というビジュアル的に記憶定着をサポートしてくれる独自教材があるのが特徴と言えます。学習によるインプット・問題演習によるアウトプット・学習マップによる記憶定着という効率的な学習スタイルが予め設計されているといった印象。
スタディングは1次2次合格コースの中に、「ミニマム」「スタンダード」「コンプリート」の3コースがあります。
これらの違いは1次試験対策で(2次試験対策の内容は共通)、コンプリートコースは一次試験の合格模試や直前対策講座が入っており、「ミニマム」「スタンダード」の完全上位互換です。
スタンダードと比べ¥15,400程度高くなりますが、そこまで大きく金額感が変わるわけではないので、念には念を入れたい人はコンプリート講座の方を選んでおけば安心だと思います。
・アガルートアカデミー 1次試験・2次試験対策フルパック
アガルートアカデミーもひととおりの総合講義に加え、一次試験過去問集・一次模擬試験・二次戦略講座・二次試験過去問解説講座が含まれています。
中小企業診断士の試験に必要な知識は一通りカバーされています。1講義10〜40分で構成されており、スキマ時間に要点をおさえた学習ができます。
ホームページでは回数無制限の質問制度(講師によるフォロー)がアピールされていますので、オンライン講座ながらサポートも期待できます。
更に、「1次試験・2次試験対策フルパック」には、値段は変わるものの二次試験の添削オプションを付けることもできます。(添削オプションありの場合は税込¥118,800)
オンライン講座としてはこれも優れているサポートと言えそうです。二次試験はどのような基準で採点されているか理解が難しい受験生も多く、解答のフィードバックを受けられると非常に参考になります。
合格時に返金とお祝い金までもらえるとのことなので、リターンが大きいのもアガルートの特徴と言えます。
豊富な通信講座が揃っている『スタディング』は、時間とお金を節約したい社会人に最適。
難関国家資格の中小企業診断士の講座も、見やすく分かりやすいので受講者が急増中。
会計・販売・生産・購買・法務といったあらゆる企業活動を網羅する知識が身に付く。
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徹底比較!予備校に通うべきか、オンライン講座を受講すべきか
「予備校に通うべきか、オンライン講座を受講すべきか」と悩まれている方も多いと思います。
当然ながら予備校には予備校の良さがあり、オンライン講座にはオンライン講座の良さがあります。
メリットとデメリットをまとめると以下の表のようになると思います。
なお、特段の事情が無い限り、独学はハードルが高すぎるのでお勧めしません。
比較①:コスト
予備校は生の授業を教室で受けることができますが、その分、ネット配信のオンライン講座に比べ費用は掛かります。
一方、オンライン講座は4万円台からのコースも選べるので、コスパは非常に高いと言えます。
中小企業診断士の勉強をしたいが、資金に余裕がないという人はオンライン講座が最適です。
資金に余裕がある人ならば予備校も視野に入りますが、基本的には25万円~の出費となります。
(ただ、中小企業診断士になり資格を活用して収入を増やせば、人によってはすぐ回収できる金額ではありますので、奮発してみるのも良いのではないでしょうか)
比較②:学習内容
予備校は長年培ったノウハウや学習指導要領を保有しており、比較的後発組のサービスであるオンライン講座に比べると、予備校は受験戦略には自信を持っていると思われます。特に予備校のテキストは細かい論点もしっかりカバーしています。
一方、オンライン講座はスキマ時間に効率よく学習できるカリキュラムを追及しており、録画配信のため講師による講座内容にムラも無い点が優れていると言えます。
学習内容としてはそれぞれが提供するメソッドが異なり、評価が難しいところです。
比較③:サポート
予備校の対面授業で最も優れているのは、授業後に講師への質問をすることができる点でしょう。
不明点は徹底して確認することができ、いざとなったらサポートを受けられる点は安心感があります。
オンライン講座の場合、基本的には講師が目の前にいるわけではないので、疑問点に遭遇した時の対処や二次試験の採点などに難がある場合があります。
QAチケットなどで質疑応答をしてくれるオプションもありますが、これは有料となるようです。
比較④:時間活用
予備校は少なくとも週1~2回は通う必要があります。
休日開催のクラスであれば、授業は朝から夕方まで行われます。(週1回通い)
平日開催のクラスであれば、夜間の時間を利用して授業を行います。(週2回通い)
このように、特定の日・時間帯を必ず予備校の学習に費やせる人でなければ、通い続けるのは難しいでしょう。
一方、オンライン講座は時と場所を選ばずスキマ時間で学習することができるため、忙しい社会人には最適です。
比較⑤:ペースメイキング
マラソンのペースメーカーといえば、一定かつ適切な速度で選手が走れるようペースを管理する役割を持った人のことです。
資格勉強でいえば、予備校は学習のペースメーカーとして重要な役割を果たします。
中小企業診断士は一次試験で7科目もあり、予備校授業は概ね1ヵ月1教科の速度で進みます。
当然、自身の学習も1ヵ月1教科で進めるようにおのずと調整されるのです。(積み残すと、後が大変)
予備校に通うことで、教室内の空気感にも引っ張られ、自然と学習のペースを周囲に合わせることになります。
一方、オンライン講座では、教室に通うということが無いため、ペースは自主的に維持する必要があります。
サービスによっては進捗管理ツールなども導入されており、進捗度の維持をサポートしてくれたりもしますが、さすがに予備校独特の「空気感」とでも言うべきものによるペースメイキングとは比べられません。
比較⑥:勉強仲間
これは重視するかしないかは人それぞれですが、勉強仲間が欲しいなら予備校一択です。
オンライン講座と比べれば、予備校は勉強仲間を作りやすい環境があります。
勉強仲間を作ればお互いに激励しあったり、情報交換をしたり、合格後の人脈作りもできます。
ただ、私は予備校で学習して合格しましたが、勉強仲間は作りませんでした。
当時は斜に構えていたので(笑)、無資格者同士で何を情報交換するんだ?合格するかどうかも分からない中で人脈作りのことを考えてもな、などと思っていました。
人と関わる時間があれば勉強に集中した方が後悔しない、とも思っていました。
ただ、難関資格を勉強する中で支え合える人が欲しい、孤独な勉強に耐えがたいという人は必ずいると思いますので、そういった意味でも勉強仲間を作ることは効果があるかもしれません。
【ケース別に選択】予備校 VS オンライン講座
以上のように比較してみましたが、結局どちらを選べばいいのか?
それはあなたがどのような勉強の計画を立てるのかによって異なります。
以下のように、ケース別に予備校を選ぶべきかオンライン講座を選ぶべきかをまとめてみました。
短期決戦!1年でストレート合格目指すなら予備校一択
1年でストレート合格を目指したいという人は、授業内容もサポートも充実している予備校がおススメです。
しっかりと時間を取り、集中して勉強しつつ、合格への確実性を少しでも上げたいという方は予備校に申し込むのが良いでしょう。
勉強内容や資格試験全般の不明点などを聞きやすく、安心感があります。
また、授業計画は予め試験を見据えたスケジュールになっており、授業に合わせていれば勉強のペースメイキングをすることができ、通学するという習慣を作ることで自ずと勉強習慣も出来上がります。
仮に1年で合格を達成しなかったとしても、多年度で挑戦している人のためのコースも各予備校で用意(予備校によっては経験者割引もあり)されているので安心です。
時間や資金が無い人、複数年計画で考えている人はオンライン講座
「資格勉強を始めたいけれど時間が無い」
「忙しくて計画がまだ立っていないがまずはアクションを起こしたい」
という方は、まずは費用負担の少ないオンライン講座から始めてみることをお勧めします。
オンライン講座を受講してみて、「もっと色々なサポートを受けたい」「対面授業の方が自分の勉強スタイルに向いている」と感じた方は、そのときに予備校を検討すれば良いのです。
もちろんオンライン講座でもストレート合格は十分に可能なカリキュラムが組まれています。
しかし、ストレート合格が出来るのは受験者全体の4%程度であり、予め複数年計画で考えておく方が無難な側面もあります。
そうした時に、予備校に複数年通うことを考えると、まず最初の年度はオンライン講座にしておく方が費用負担的には軽くなります。
まとめ
中小企業診断士の勉強を気持ちよくスタートさせるには、自分の学習をどのように進めたいか把握することと、各予備校やオンライン講座の情報を収集することが重要です。
予備校の場合は以下リンクから資料請求を行いましょう。
公式HP:資格の大原
公式HP:資格の学校TAC
公式HP:LEC東京リーガルマインド
オンライン講座の場合は以下から紹介ページを確認しましょう。
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