統計キー数値は配賦処理を行う際の基準を登録しておくCOのマスタデータであり、どの原価センタ(レシーバ)に対してどのような比率で部門費の配分を行うか、といった情報を保持している。
配賦処理を実行した際にこの統計キー数値の設定を参照し、金額の配分が行われる。
この記事では、統計キー数値のマスタ登録方法や、配賦基準のアップロード方法について解説する。
なお、配賦処理については以下記事を参照頂きたい。
統計キー数値について解説
配賦の基準には色々な考え方があり、たとえばビルの賃料を部門ごとに配布するのであれば、その基準は部門それぞれの占有面積比を使用したりすることもできる。
他にも人員数の比、売上高の比、稼働時間の比をとるなどが考えられる。
一例として、部署(=原価センタ)ごとに以下例のような賃料を面積比で配賦する数値基準を設定する。
統計キー数値の登録(Tr:KK01)
配賦の基準、たとえば「本社ビルの賃料を、各部署の専有面積を基準として配賦する」と定めた場合、Tr:KK01より以下のような統計キー数値マスタの設定を行う。
ZS001 本社賃料_面積比
ここで設定する項目は以下のようなものがある。
・名称
・測定単位(配賦基準の数量単位)
・キー数値カテゴリ(固定値/合計値)
配賦の基準として採用する内容によっては、数値比が毎回変わるものや、逆に長期にわたって変動が少ないものがある。
⇒固定値:配賦の基準が大きく変わらない場合
⇒合計値:売上高など配賦基準の数値が変わるもの。(毎月変動するものは毎月数値基準を更新しないといけない。数値基準を手動アップロードする場合については次項で説明)
統計キー数値計画のアップロード(Tr:KP46)
Tr:KP46から統計キー数値毎の基準値(どの原価センタにどのような比率で配賦するか)の登録を行う。以下は、先述の「賃料を面積比で配賦する数値基準」を用いた統計キー数値計画の登録イメージ。
こうした登録を行った場合、各部門(各原価センタ)に対してセンダ側の金額が2:3:5:5の比率により配賦されていく。
ちなみに、アップロードを忘れると基準数値ゼロで計算される。
・一括アップロードについて
共通費の費目は多々あり、配賦基準は多岐に渡って用意する必要があり、統計キー数値計画の登録は手動だと難しい場合がある。(上述のように期間ごとの更新も必要)
Tr:KP46から【補足⇒エクセル計画⇒アップロード】を選択すると、エクセル形式にて一括アップロードを行える。