【クビ】主人公が勇者パーティからリストラに遭うファンタジー作品7選【不当人事】

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最近は大手企業のリストラ敢行が目立つようになってきたが、そんな世相を反映してか、
剣と魔法のファンタジー世界を題材にした諸作品にも勇者パーティからリストラされどん底に落ちる主人公を描いたものが増えているようだ。

これらの作品では主人公の真の才能を見誤り、嘲笑しながらゴミ同然の扱いでクビにするパターンが多い。

不景気や低賃金労働、格差社会、職場での不当な扱いが、こうした作品群が人気を博す一要因となっているかもしれない。
一説によると「なろう」系作品は40代読者がかなり多いと聞くが、じつに世知辛いとしか言えない。

この記事ではそうした「勇者からクビを宣告される」系の作品をまとめてご紹介する。

主人公が勇者パーティーからリストラされる作品7選+α

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ひのきのぼう

僧侶「ひのきのぼう……?」【前編】 : エレファント速報:SSまとめブログ
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/26(月) 21:55:30.53 ID:JOtdaiZe0戦士♂「そうだ。お前は『ひのきのぼう』だ」 商人♂「ガハハ、そりゃいい例えですな!」 僧侶♂「どういうこと?」 戦士「口に出さねば分からないか。はっきり言って、お

剣と魔法のファンタジー作品における「リストラもの」の金字塔と言っても良い作品。

2012年にネット掲示板に投稿されたSSで、無料で読める

シンプルなクオリティの高さに加え、主人公の愚直なまでの努力と、圧倒的な「報われなさ」の切ない描写が多くの人間の心を打った。

近年の作品には主人公がチート能力・チート武器で巻き返すものが多いが、そういったある意味で仄暗い復讐の欲求が潜む作品群とも一線を画している。(タイトルが表す通り、チート武器にあらず、「ひのきのぼう」なのだ

まず第一番におススメしておくべき作品だと思う。

勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~

ロイド お前には勇者パーティーを抜けてもらう
お前さぁ いつも後ろでごそごそやってるだけじゃん
役に立たないし目障りなんだよね

白魔導師ロイドを実力不足と貶した上に、いままでの迷惑料として有り金までおいて行けと迫る、山賊まがいの勇者パーティー。

パーティーをクビになり、フリーの白魔導士となったロイドが途方に暮れていると、偶然にも白魔導士を探しているというSランクパーティーに遭遇するのだった。
高難度の依頼を受けるために白魔導士が必要だというSランクパーティーだが、そんなに都合よく高レベルの白魔導士が捕まるはずがないと訝しむ。そんななか、ロイドの魔法を試そうという提案がなされ、「パーティーに強化魔法をかける」というテストを受けることになった。

自信なさげなロイドだったが、彼が次の瞬間に披露したのは、Sランクパーティーの想像を絶するものだったーー。

一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる

治癒師のゼノスは、ある日パーティーから唐突にクビ宣告をされる。

最近お前何もしてないよな ぶっちゃけ、もういらないんだ
ぼーっと突っ立ってるだけのくせに
もうお前の胡散臭い治癒魔法なんざなくても、強くなった俺らを傷つけられる相手はいねぇんだよ

彼らは治癒師ゼノスの高度すぎる治癒魔法が理解できていなかったのだった。
ゼノスは傷を負った仲間を即座に治癒魔法で回復させ、防護魔法でダメージを軽減、強化魔法で攻撃力を強化するといった支援を無詠唱で行っていた。あまりにも瞬時に発動させていたため、愚かなパーティーには「突っ立っているだけ」に見えてしまっていたのであった。自らを強くなったと勘違いし思い上がったパーティーの行く末は必読。

パーティーを抜けたゼノスは、廃墟街に闇営業の治療院を開業する。
通常では治すことのできない怪我や病気を、桁外れの治癒魔法によって次々と治療していく、「ブラックジャック」系ファンタジー作品。

最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~

作者:木嶋隆太(原作)、如月命(漫画)、さんど(キャラクター原案)
スクウェア・エニックス

もはやタイトルが示す通りそのまんまなのだが、レアスキル持ちの主人公ルードが、勇者キグラスのパーティーを突然追放される。

ルード お前は今日でクビだ」(1巻18p)と言いながらThumbs down(親指を下に向けるサイン)をしている、いかにも調子に乗っていそうな男の一コマを、ネットの漫画広告やYoutube広告で見たこともある人が多いのではないだろうか。

主人公のルードはタイトルが示す通りのタンク(被害担当、敵の攻撃の引受け役)なのだが、勇者キグラスはある日突然に代替人員を連れてきてリストラを言い渡す。
いわく、ルードのスキルには効果不明の部分があるためパーティの足を引っ張っている疑惑があり、かつタンク役のトレンドは「防御型ではなく回避型」に移っており、クビの理由としては十分だということ。

いかにも悪役上司らしい言葉ではあるが、現実的にも「スキルのトレンドにそぐわない」という理由で、旧来より貢献してきたの人材を過小評価してしまうシーンは、実はよくあるのではないか?

この調子づいた男の顔は、明日は我が身と思って読むと、主人公に感情移入する以上にこの作品の味が出るかもしれない。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

「攻略本」を駆使する最強魔法使い~<命令させろ>とは言わせない俺流魔王討伐最善ルート~

作者:福山松江(原作)、舞嶋 大(作画)、かかげ(キャラクター原案)
スクウェア・エニックス

これもいかにもなタイトルだが、先述の「最強タンクの迷宮攻略」と同じく、調子に乗った勇者ユージンが主人公マグナス(魔法使い)に対してリストラを宣告するワンシーンがある。

お前もういらねえわ 抜けろよ

戦闘で思ったような成果が出なかったマグナスに対し、勇者はひとしきりバカにした後にパーティから脱退しろと言い放つのだ。
詳細は冒頭の一連のシーンを読んでもらいたいが、魔法使いであるマグナスが思ったような成果を出せなかった(本人も認めている)のも事実ながら、勇者のトップダウンを押し付ける戦闘指揮にも問題がある

現実の職場でも、指示や考え方を押し付けすぎて部下が実力を発揮できず、かつそれをさらに責める上司という構図はありがちかもしれない。

先述の「最強タンク~」の勇者キグラスおよび本作品の勇者ユージンの両者の調子の乗り方は、短いシーンながら部下管理評価の反面教師とするには十分だと思う。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う

レイン 君はクビだ

勇者アリオスによりクビを言い渡される主人公のビーストテイマー・レイン。
それに追い打ちをかけるように、パーティーメンバーから「お荷物」「役に立っていない」「存在そのものがマイナス」と心無い言葉を浴びせられる。

敵にあまりダメージを与えられない、索敵などの補助が主な仕事であったビーストテイマーのレインは、その価値を勇者から評価されることなくパーティーを追放されてしまうのだった。

更に酷い事に装備まで置いて行けと言われる始末。(ただ、離脱するメンバーの装備を剥ぐのはRPGでは常識だったりするので、これはあまり責められない。組織に属する資産は返却するのは当然か……)

冒険者に転身したレインは、クエストをこなしている最中に「猫霊族」のカナデと出会い、彼女を使役することとなる。これをきっかけに、レインのビーストテイマーとしての規格外の能力(最強種である「猫霊族」との契約、さらには一帯だけでなく複数の動物と同時に契約が可能など)が徐々に明らかになっていく。

彼が所属していた勇者パーティーの末路も必見。その後、別のビーストテイマーを雇った勇者パーティーは、初めてレインがいかに凄まじい能力を以って無茶なタスクをこなしていたかを知ることになる

真の仲間じゃないと勇者パーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

作者:ざっぽん(原作)、池野雅博(漫画)、やすも(キャラクター原案)
角川コミックス

主人公ギデオンはかつて勇者パーティーで活躍したメンバーであったが、仲間であるはずの賢者アレスに「君は真の仲間ではない」と告げられ、魔王討伐の旅半ばで追放される。

初期レベルが高い加護を与えられた主人公ギデオンだったが、この加護は短所ともなりうる特性を持っていたため、高度化する戦闘についてこれなくなったことを賢者アレスから指摘されたのだ。

そんなわけで主人公は名前と身分を変え田舎で悠々自適な生活を始める……という田舎リタイアメントものとも言えるストーリー。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、主人公ギデオンは才能の頭打ちが早い特性をカバーするための様々な工夫をめぐらせており、追放を宣告した賢者アレスの致命的なまでの過小評価は明白だ。(アレスの私的都合もあるのだが)

ある意味で、花形ではないが目立たない優秀な人材をいかに正しく評価するか(あるいは色目や自分の都合を排して評価するか)ということの難しさを感じさせてくれる。

人材評価には常にバイアスがかかり、後光効果・工場誤差・寛大化傾向・期末効果……といった「考課が引っ張られる」力に抗うのは難しい。リストラについて考えるうえで、人材評価の正当性というのは切っても切れないテーマだ。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する

作者:斧名田マニマニ(原作)、唯浦 史(作画)、渡辺 樹(構成)、藤チョコ(キャラクター原案)
スクウェア・エニックス

主人公ダグラスは「おっさん(37)」の冒険者であり、若い頃には冒険者として活躍してきたのだが、体力の最大値の低下症状があり最近は任務失敗が続き、とうとうギルドマスターからライセンス剥奪を宣告される

このギルド追放に先立つこと半年、ダグラスは勇者パーティーにも所属していたのだが、そこからもクビになっていたのだった。

体力が落ちてクビになるこの流れは、年を取って二軍落ちしてついには戦力外通告を受ける野球選手にも似ている。
あるいは花形部署から窓際族となりついにはリストラされるサラリーマンの姿も重なる。

今回紹介する作品群の中でも、主人公がおっさんということもあり、世知辛さは随一と言っても良い。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

卑怯者だと勇者パーティを追放されたので働くことを止めました

原作:上下左右 キャラクターデザイン:がおう 漫画:梅之シイ ガンガンコミックスUP!

武闘家のニコラは勇者パーティーの一員だったが、ある日突然、彼の存在を疎ましく思った勇者パーティー一行から、卑怯者と罵られ追放されてしまう。あろうことか、勇者パーティーは彼を後ろから切り付けて装備を奪っていった。

そんな事件から二年、働くことをやめていたニコラは自身の姉・サテラのスネをかじり続けていた。
見かねたサテラは、ニコラに『シャノア学園』で教師を務めることを言い渡し、ニコラは嫌々ながらも学園に赴く。

そこで出会ったエルフの王女・アリスに、ニコラの戦闘術を教えることになるのだったが、実は彼の戦闘術は実戦向きも実戦向き、相手の注意をそらした際に金的、騙し討ち、卑怯技なんでもござれの周囲をドン引きさせる代物だったのだ……。

ニコラを追放した勇者パーティーの末路にも注目。

解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

作者:岡沢六十四(原作)、るれくちぇ(漫画)、sage・ジョー(キャラクター原案)
講談社

暗黒兵士ダリエル(32歳)は、魔王軍の四天王補佐の役職についていたが、魔法が使えないことを理由に解雇を言い渡される。

先代四天王に取り上げられて役職についていた主人公ダリエルだったが、四天王の代替わりとともに低い評価を受けて、32歳という微妙な年齢でリストラの憂き目に遭うのだった。

新たな魔法軍に魔法の使えない者は不要ということで、ある意味、経営層の評価基準が変わったことで活躍の場を失ってしまったとも読める展開だ。

現実に重ねてみれば、外資に買収された日本企業でそれまで評価されていた人材が落ちぶれるような様にも似ている。

そしてクビにしたはいいものの、後任がうまくハマらず何人も交代させるという展開も、さもありなんという感じだ。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

底辺戦士、チート魔導士に転職する!

作者:kimimaro(原作)、タシロ タクヤ(漫画)、三弥カズトモ(キャラクター原案)
スクウェア・エニックス

ラース… あんた今日でクビだから」(1巻16p)とパーティの女性メンバーから冷たい視線とともに宣告される、主人公の戦士ラース。

足手まとい扱いされ追放されるが、ギルドで改めて職業適性をみてもらったところ、超高度な魔法適性が見つかった、というもの。
過去に間違えて戦士として登録されてしまったのだが、今回ギルドで改めて魔法使いの適性を試したところ、凄まじいまでの力の片鱗を見せつけたという展開が描写されている。

このように、「他人の手違いのせいで人生の方向性を見誤ったが、自分に適した職であれば実はすさまじい才能を発揮できるのだ」と言わんばかりの内容に内心すこしツッコミたくなる部分がないわけではないのだが、しかし適職に巡り合って活躍し始める人も実際にはいるわけだから、あながち否定できる話でもない。

しかし、追放した側も、いささか嘲りながらの肩叩きだった点を除けば、人事評価の点では否があるとまでは言い切れない。
言い切れないのだが、これまで紹介した作品と同様の黄金パターンに従い、のちにしっかりとこのパーティーはどん底に落ちるので、リストラというものが与える心への影は暗いと改めて思わされる。

※注:こちらは漫画版です。

※注:こちらは原作ノベル版です。

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