現代の知識やテクノロジーで異世界無双する漫画まとめ【なろう系・タイムスリップ・チート】

ビジネス本・漫画紹介

現代の進んだテクノロジーを、前近代的な異世界に持ち込んで「無双」する作品は、読んでいて独特なカタルシスを得られる。

特に医療や軍事は人類の進歩がよく現れた分野でもあるので、まだ近代文明が発達していない世界に持ち込んで時代水準的ギャップによる「無双」をするテーマとして、よく選ばれるようだ。

そうした異世界「無双」系漫画で面白いものをまとめてみた。

現代の知識やテクノロジーを使って異世界で無双する漫画まとめ

外科医エリーゼ

貴族の娘である主人公エリーゼは非常に性格が悪く、それが災いして一度目の人生では処刑されてしまう。
現代日本へと転生し、一度目の人生を悔いたエリーゼは、優秀な医者へと成長する。
しかし、二度目の人生でも不慮の事故にあった結果、再び一度目の人生である「エリーゼ」が処刑される10年前の時点に巻き戻されてしまう。

エリーゼは現代日本に転生した際に習得した医療技術を活用し、この世界の多くの人々を救うために奮闘する。
医療が未発達の時代に、女性の身ながら正確な医療を施す姿や、この時代からすればオーバーテクノロジー甚だしい現代医療をも駆使する様に、周囲は常に驚きの連続を喫することとなる。

第一巻を読む:外科医エリーゼ 1 (FLOS COMIC)

JIN -仁-

現代の脳外科医である「南方仁」が幕末にタイムスリップし、現代医療により難病を患う江戸時代の人々を救っていくという物語。
大沢たかお主演のドラマにもなったのと、メインテーマが耳に残るメロディーでかなり有名なので、知っているという人も多いだろう。
現代の医療知識を用い、限られた物資の中で工夫を凝らし現代医療の水準を再現していく展開は、いわゆる「チート能力で異世界転生」ものとは一線を画し、時代考証と正当な医学知識に裏打ちされたものとなっている。

第一巻を読む:JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

異世界薬局

天才的な薬学博士であった主人公は、突然の病に倒れ死亡する。そうして転生した先は異世界だった。
転生後の異世界では貴族の子供「ファルマ」となり、現代日本で研究した薬学知識を活用し、様々な病の患者を救っていく。

異世界の常識を大きく外れた現代薬学の知識は、周囲から驚かれ、また訝しげな視線を向けられる。しかし、不治の病とされていた結核により死の淵にあった皇帝を救ったことをきっかけに、その実力が公に認められるところとなり、異世界にて薬局を運営することとなる。

第一巻を読む:異世界薬局(1) (MFC)

ジパング

現代日本の自衛艦である最新鋭イージス艦「みらい」が太平洋戦争の時代にタイムスリップする漫画『ジパング』。
※「イージス艦」とは、高性能レーダーにより敵航空機を捕捉し、高精度の対空ミサイル等の対空戦闘装備により艦隊を防衛する任を帯びたハイテクな軍艦のこと。高度な情報処理能力により戦闘管制するイージス・システムを備える。

当時の軍艦と現代のイージス艦とでは、その性能差はすさまじいものがあり、特に次元の違う防空能力で米軍航空隊を圧倒する戦闘シーンはまさに「無双」と言って良い

とはいえ、そのような「無双」展開ばかりが連なるのではなく、全体を通して緊張感のある重厚でドラマティックな展開を主軸とする物語となっている。
イージス艦とて燃料も弾薬も食料も尽きれば運用はできないので、補給は自ずと大日本帝国に頼ることとなる。
一方、軍国主義真っ只中の当時の日本と、専守防衛を掲げる現代日本の自衛隊とでは、当然ながら軋轢も生まれる。イージス艦「みらい」の乗員たちは、太平洋戦争の中にあって何を信じどう行動すべきか、葛藤の中で揺れ動くこととなる

★完結済み長編のため、まとめ読みがおススメです★
合本版(1)を読む:ジパング 超合本版(1) (モーニングコミックス)
合本版(2)を読む:ジパング 超合本版(2) (モーニングコミックス)
合本版(3)を読む:ジパング 超合本版(3) (モーニングコミックス)
合本版(4)を読む:ジパング 超合本版(4) (モーニングコミックス)
合本版(5)を読む:ジパング 超合本版(5) (モーニングコミックス)
合本版(6)を読む:ジパング 超合本版(6) (モーニングコミックス)
合本版(7)を読む:ジパング 超合本版(7) (モーニングコミックス)
合本版(8)を読む:ジパング 超合本版(8) (モーニングコミックス)
合本版(9)を読む:ジパング 超合本版(9) (モーニングコミックス)

GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

ある日、突如として異世界と現代日本を結ぶ扉「GATE」が開き、多数の異世界の軍勢が銀座一帯に攻め込んでくるという展開から始まる。
竜や魔法、歩兵を主力とした異世界の軍勢に、一般市民は成すすべなく蹂躙される。しかし、基本的には前近代的な装備しか持たない異世界軍に対し、自衛隊が駆けつけてからは当然ながら一気に逆転。
その後、GATEを通じ自衛隊は「特地」と名付けられた異世界に駐屯基地を設け、部隊を展開していく……という物語。

陸上自衛隊の持つ圧倒的な装備は、前近代的な特地の軍勢に対し優位に立つ。また、戦うだけでなく現地での交流や友好関係を築くための活動も行うのだが、帝国の皇女を薄い本に傾倒させるなど、そっちの方がひどい侵略行為かもしれない。

海上自衛隊が活躍する『GATE Season2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』もおススメだ。

第一巻を読む:ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり1 (アルファポリスCOMICS)

日本国召喚

異世界に日本がまるごと転送されてしまった、という割と規模の大きい異世界転生(?)もの。

異世界の帆船軍艦の艦隊と、現代のイージス艦との海戦も一つの見どころ。
異世界の水準からすれば悪夢のような砲撃能力を誇るイージス艦に恐れおののく異世界人を見るにつけ、読んでいてだんだん可哀想になってくることだろう。

他にも飛竜の騎兵隊 vs F-15J戦闘機の空戦、陸自の99式戦車による攻城戦など、じっくりとした戦闘描写が続き、読みごたえもある。

第一巻を読む:日本国召喚 1 (MFC)

現実主義勇者の王国再建記

この漫画は異世界に召喚された勇者である主人公が、「現実主義的な思想に基づいた王国再生を成し遂げていく」という設定のもとで展開する物語となっている。

医療や軍事といった専門的な範囲の知識や技術ではなく、現実の政治思想や歴史などの包括的な知識や、近代的かつ科学的な思考をもとに異世界の国家経営に活かすという内容。
特に15~16世紀に生きたフィレンツェの政治思想家・マキャベリによる、現実主義に基づいた政治理論であるマキャベリズムを引用することが多い。(だからタイトルが「現実主義」)

「軍事」や「医療」といったわかりやすいテーマの作品と比べ、「思想」というのは一見して分かりづらいのだが、高い描写力によりその分かりづらさを感じさせない漫画となっており、少々異色なファンタジーものとして面白く読める。

第一巻を読む:現実主義勇者の王国再建記I (ガルドコミックス)

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました