【法律漫画】大人が読むべき法律を題材としたお勧めマンガ【ビジネスと法律】

ビジネス本・漫画紹介

裁判や法律が縁遠い世界だと思っている人は多いかもしれないが、職場のトラブルや労働問題、契約不備や損害賠償、知的財産権侵害など、ビジネスの世界は常に法律と隣り合わせにある。

そういったトラブルに突然巻き込まれたときに、冷静に対処できる自信はあるだろうか?

法律の専門書や事例集を読むのは大人と言えど難しいが、訴訟や法律を扱ったマンガを読んでおけば、いざというときに適切な対処をするためのヒントを拾えるかもしれない。

この記事では大人がぜひ読むべき法律を題材としたマンガをご紹介する。

<大人が読むべき>法律を題材としたお勧めマンガ

さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」

主人公の水城リコは不動産営業の会社の契約社員。
パワハラの横行するブラックな会社で身も心も削られた水城は、電車の中で突然号泣し始めるほどに追い詰められていた。

そんな時に出会ったのが、弁護士の不知火基子。
いままさに人生の限界に達しようとしていた水城は、不知火の言葉で自分の人生を取り戻すこととなる。

『耐えていればいずれ報われるなんて考えは…自分を殺すことになる』

人生は選択の連続で、人生の選択肢は無数にあるもの。
そうした大事なことを思い出した彼女は、強面のパワハラ上司に熊本弁で激しい啖呵を切って一矢を報い、ブラック企業からの脱出を果たす。

会社を退職した水城は、弁護士の不知火が務める事務所に事務員として採用され、不知火とともにブラック企業の撲滅を目指し新たな人生を歩み始めるのだった。

⇒第一巻を読む:さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」(1) (ヤングキングコミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」

カバチタレ!

法律は大人の喧嘩の武器だ!

勤務していた会社の社長から些細なことに難癖をつけられ、会社を不当解雇された主人公の村田。
退職金も今月の給与も払わないと言われてしまい、バーで一人やさぐれていた村田は、偶然にも行政書士の大野と出会い、給料を取り返すための方法を教えてもらうのだった。

そんな事件をきっかけに、村田は大野の行政書士事務所に就職し、多くの法律トラブルや紛争を解決していくこととなる。
大人の喧嘩は一筋縄ではいかない事ばかり。どの話もギリギリまで追い詰められては、法律や制度を使って機転を利かせた反撃を繰り出すという、スリリングな展開が連続する作品となっている。

⇒第一巻を読む:カバチタレ!(1) (モーニングコミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:カバチタレ!

『カバチタレ!』は長期連載作品で、2編の続編『特上カバチ!!ーカバチタレ!2ー』『カバチ!!!ーカバチタレ!3ー』が出ている。主人公の村田が行政書士の資格を取得してからの活躍を描く作品で、いずれもおススメの内容。
続編はどちらも30巻を超える大長編なのだが、長期連休などで家にこもって一気読みしたいくらい面白い。

【特上カバチ!!ーカバチタレ!2ー】

【カバチ!!!ーカバチタレ!3ー】

オフィス北極星

元日本の保険会社勤務だったが主人公のゴーは、アメリカで独立しオフィス「North Star(北極星)」を開く。
ゴーが扱うのは、日本企業が海外進出したときに軽視しがちな「訴訟リスク」のマネジメント。
日本企業の海外での訴訟リスクに対する認識の甘さと闘いながら、リスク管理コンサルタントとしての辣腕を発揮する。

一昔前のマンガながら、国際的なビジネスが当たり前になった昨今こそ読まれるべき名作。

⇒第一巻を読む:オフィス北極星(1) (モーニングコミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:オフィス北極星

ドーラク弁護士

弁護士の正義(まさよし)は、いっけん高級クラブと見まがうような法律事務所を営んでおり、3人の美女秘書から「お客様のお好みの秘書に事件を担当させるシステム」を採用している、ちょっと変な弁護士である。
しかし彼の腕は確かで、なにより彼は幼い頃の経験から「弱い者の味方でありたい、泣き寝入りはさせない」という強い信念を貫いており、たびたびコスト度外視で依頼人を助けるという頼もしい一面を持つ。

土地の抵当権、手形の支払い拒否をめぐる会社間のトラブル、理不尽なリストラに会社乗っ取り、パワハラ被害、官僚がグルになったゴルフ場計画倒産詐欺、違法建築問題……。正義は被害者の救済を第一に考え、大小さまざまな事件を解決に導く。
大人なら知っておいて損はない「社会の仕組み」と「大人の戦い方」を勉強できるマンガとなっている。

⇒第一巻を読む:ドーラク弁護士【完全版】(1) (Jコミックテラス×ナンバーナイン)
⇒Kindleでまとめ買い:ドーラク弁護士【完全版】

弁護士のくず

「イヤがってなきゃセクハラじゃない。」
「裁判でどっちが正義なんてあるかよ。勝ちゃいーんだ、オレは。」

職場でのセクハラ被害を訴える女性の前でこう言い放つ、弁護士の九頭元人。
とぼけた風貌に身も蓋もない言動。本当に法律家なのか疑いたくなる弁護士だが、なぜか裁判は彼の思惑通りの展開へ……。

法律知識と生真面目さだけでは見抜けない人間の裏側を、弁護士・九頭元人は的確に看破する。
人間同士の争いは一筋縄ではいかない、簡単に白黒つけられるものではないことを教えてくれるマンガ。

⇒第一巻を読む:弁護士のくず(1) (ビッグコミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:弁護士のくず

『弁護士のくず』は続編もあるので、こちらもおススメ。
【弁護士の九頭 第二審】

しょせん他人事ですから

「泣いてないでちゃんと説明してください」
「僕はセラピストでも何でもないので 簡潔に かつ具体的にお願いします」

弁護士キャラというのは、なぜこうも身も蓋もないキャラ造形が多いのだろうか?
しかしそうした依頼人に寄り添うそぶりの無い、歯に衣着せぬ弁護士の方が、実は依頼人にとって本当に必要な仕事をしてくれる有能としても描かれる。

本作の主人公、弁護士の保田理(やすだおさむ)は、ネットで誹謗中傷を受けた主婦・桐原から相談を受ける。
最初は要領を得なかった桐原の説明に冒頭のセリフを言い放つも、依頼人が「どうしたいか」という強い意志を確立したあとは、その目的に向かって的確な仕事を遂行していく。

近年のSNSの普及によりよく目にするようになったネット誹謗中傷事件だが、本作はリアルな法的手続きや事件にかかわる人々の行動をしっかりと描写した作品となっており、架空の事件とは思えないほど現実味がある。

⇒第一巻を読む:しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (黒蜜コミックス)

びったれ!!!

『カバチタレ』と同じ原作者の法律マンガで、こちらは司法書士の伊武努(いぶつとむ)が主人公。
彼のもとには、脅迫や詐欺などの理不尽な目に遭った人々からの依頼が舞い込んでくる。
一見、人の良さそうなシングルファーザーな伊武だが、実は恐ろしい裏の顔を持っており、力でねじ伏せようとしてくる相手にはより大きな力を以って対抗していくのだった。

⇒第一巻を読む:びったれ!!! 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:びったれ!!!

続編の【奮闘!びったれ】もおススメ。

あんたの代理人

貧乏な劇団員をしている傍ら、弁護士もやっているという主人公・真野論平。
直情型でアホっぽいところもあり、仲間内からは「あいつほんとうに法曹界の人間か?」などと言われる始末だが、やるときはやる男で、トラブルを体を張って解決することもある。

『総務部総務課 山口六平太』と同じ作画(高井研一郎)であり、デフォルメされた緩やかな絵には安心感があるが、それでいて内容はしっかりと大人向け。

⇒第一巻を読む:あんたの代理人(1) (ビッグコミックス)
⇒Kindleでまとめ買い:あんたの代理人

異世界法廷~反駁の異法弁護士~

中世ファンタジーな異世界に、日本の法制度を持ち込んだ異色のマンガ。
異世界の神は「儂の世界はいまいちうまくいっていない」ことを理由に、自分の世界に日本の法律を導入することを画策し、現代から椎葉悠人(東京都29歳無職・司法試験5回目不合格)を召喚して弁護士をやらせようとするのであった。

法の下の平等が存在しない世界で、悪徳貴族を相手にハーフエルフの弁護をするという、なかなかに一筋縄ではいかなそうな状況の中、椎葉は弁護士として奮闘することとなる。

⇒第一巻を読む:異世界法廷 ~反駁の異法弁護士~(1) (角川コミックス・エース)
⇒Kindleでまとめ買い:異世界法廷 ~反駁の異法弁護士~

出るトコ出ましょ

法律事務所でバイトする女子高生・亀井静は、持ち前の正義感と無鉄砲な性格で数々の事件に切り込んでいく。
女子高生×法律という類を見ない作品で、2007年に堀北真希主演でドラマ化までされた人気作品だが、なぜか電子書籍版が無いようだ。
読みたい方はAmazonで中古を購入するしかないかも。

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