【SAP資格】SAP認定コンサルタント資格について解説。取得方法やメリットは?

SAP 業界・キャリア情報

SAP認定コンサルタント資格とは、SAP社が提供している民間資格であり、SAPの各ソリューションについて熟知したコンサルタントであることを認定する。

資格試験に合格すると、「SAP Global Certification」として認定証が発行され、SAP認定コンサルタントを名乗ることができる。
これを持っていると、SAP技術者としてのプロジェクトへのアサインや、単価設定、場合によってはSAPユーザ企業への転職・採用などでも有利に働くことがある。

今回はSAP認定コンサルタント資格とはどんなものなのか、取得方法やその価値について解説する。

SAP認定コンサルタント資格とは

SAP認定コンサルタント資格の種類

SAP認定コンサルタント資格には、現在なんと150種以上の資格が用意されており、それぞれ資格試験の内容が異なる。
SAPのソリューション別に細かく試験領域と内容が分かれており、いかにSAPが幅広い機能を提供しているのかが分かるだろう。

認定資格の一覧は以下から確認できる。

List of Valid Certifications
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ところで、SAPの認定資格は大きく以下三つに大別される。

SAP認定資格の区分
①アソシエイト認定
②スペシャリスト認定
③プロフェッショナル認定

世の中で「SAP認定コンサルタント」を名乗っているのは、大半が「①アソシエイト認定」保持者だ。
というのも、先述の一覧を見て頂ければわかる通り「②スペシャリスト認定」「③プロフェッショナル認定」はそもそも試験数が少なく、二つ合わせても13種類しかない。

というわけで「①アソシエイト認定」がSAPコンサルタントとして取得すべきスタンダードな資格となる。

資格取得のメリットは?

SAPを生業としているのであれば取得しておいて全く損はない。
PJにアサインされる際は、SAP認定コンサルタント資格は単価交渉の材料にもなるので比較的重視される。

つまりSAP認定コンサルタント保持者であるほうが、間違いなくキャリアにはプラスとなる
同じような経験・経歴の履歴書が二つあったら、当然SAP認定を持つ方が採用される。

名刺などにも記載すれば、どの領域の担当者なのかも分かりやすいし、対ユーザ企業の印象にも多少の好影響がある。

実務への役立ち度は?

多くの資格制度がそうであるように、必ずしもSAPコンサルタントとしての腕を保証するわけではなく、あくまで機能面で一通りのことは知っていますよ、という証明程度。

SAPの実務は、顧客業務への理解度や要件定義を進めるコミュニケーション力、論理的思考力といった要素が絡んでくる。
したがって、SAP認定コンサルタント資格を取ったからといって、翌日からバリバリSAPコンサルタントの業務がこなせるわけではない。

どんな人が取得しているのか

パートナー別の認定資格者数をSAP公式ページで確認できる。

Access Denied

取得者はコンサルティングファームや国内SIerといった会社に勤務している人々が多く、FIモジュールの認定コンサルタントの数が最も多く人気だ。
逆に生産管理(PP)モジュールなどは取得者数が少なくニッチな領域となっている。

どんな試験形式・内容なのか

試験形式

・パソコン画面上で受験
・選択式問題
・規定点数以上をクリアすれば合格
・当日その場で結果がわかる

試験問題

SAPの共通的知識や、各モジュールのカスタマイズ知識(どういうパラメータ設定をした時、どういう結果になる)、標準で想定している動作シナリオを把握しているか、といった事項が問われる。

シンプルな問題もあるが、ほとんどの出題はけっこう細かい所を突いてくる
普段からモジュールに触れていればアタリは付くものの、いまいち選択肢が絞り込めない問題もいくつか出てくる。

SAP認定コンサルタント資格の勉強方法は?

基本的には暗記。試験問題と解答を暗記して、試験に臨む。
正式なルートとしては、SAP公式が提供している試験範囲のトレーニングコースを受講し、その中で出題内容などを教えてもらえるので、それを暗記する。

<認定資格と対応する出題範囲>

SAP S/4HANA for Financial Accounting Associates (SAP S/4HANA 1909)
引用元:https://training.sap.com/certification/c_ts4fi_1909-sap-certified-application-associate—sap-s4hana-for-financial-accounting-associates-sap-s4hana-1909-g/

※出題範囲・比率は予告なく変更される場合がある。

注意点として基本的には試験問題は持出禁止とされている。(TOEICなどと同じ)
ただ、受験した人がそれぞれどのような問題が出たかを記憶を頼りに持ち寄り、試験問題そのものではないが「こんな感じの問題が出た」というのをそれぞれの所属会社内で整理していたりする。
先輩からそうした情報を貰って試験対策するのも有効だ。

また、Kindleにて6,000円で販売されている試験問題もあるようだ。
(うち一冊は、Kindle Unlimitedに加入していれば0円で読むことができる)
ただ、出版社が発行している正規の出版物ではない(?)ようなのと、持出禁止なはずの問題がなんで販売されているのかはよくわからんので、具体的なリンクは貼らない。

ちなみにKindle Unlimited自体は、社会人の読書習慣を支えてくれる非常に強いサービスなので、おススメだ。Kindle Unlimitedのメリットについては以下記事も参照されたし。

電子書籍を使ってみたら社会人にはメリットばかりだった【徹底比較:Kindle unlimited vs Kinoppy】
社会人になると色々なビジネス書や参考書を読んで自己研鑽しようというモチベーションも高まります。そしてもちろん、収入を得て自由に使えるお金も手元にあり、学生のころ欲しかったマンガを大人買いしちゃったりもするでしょう。つまり社会人になると本をたくさん買うようになるのですが、社会人は電子書籍を導入することが断然おススメです。

余談ながら数年前までは怪しい中華系サイトで試験問題が販売されていたりした。
どこぞの部署の先輩が買ったとかいう話を聞いたことがあるが、正直そんなサイトにクレカの情報を入力するとか……。
止めはしないが、すべて自己責任でお願いしたいところ。

受験の仕方

申込手順

①以下のリンクから受けたい試験の「詳細」を選ぶ。

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②以下画面で「バスケットに追加」を選択。以降は画面のガイドに従う。

③ログインを求められるので、S-IDを保持しているのであればそのままログインする。
S-IDが無いならば所属会社に相談する。
会社によってはクーポンコードの発行を受けている場合があるので、申込時に必ず入力する。(というより会社所属であれば勝手に申し込まず、上司に相談すること)

④支払完了以降の受験手続については、現在はリモート受験が可能になるなど手続変更が起きている場合があるので、申し込み時点の公式ガイドに従うこと。

補足

自費での受験はあまり推奨しない。見ての通り数万円の費用が掛かる。(トレーニングコースを含めるともっとかかる)
会社に所属しているのであれば、会社の費用で受けに行った方が良い。
フリーランスになる事を考えている方は、フリーランスになる前に受けておこう

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