【てぃ先生に学ぶ】つい部下にイライラしてしまう上司は〇〇を意識しよう

楽しく生きる働き方

管理職というものをやっていると、色々な部下に遭遇する。

会社組織に所属していると基本的に上司も部下も高い自由度で選べるわけではないので、上司ガチャや部下ガチャと皮肉られるように、確率論的に実力にブレがある人材がアサインされる。

すごく優秀な部下というのは非常に少ない。

とくに上司目線からすると(上司になっているということは、マグレ昇進でない限り、仕事人として平均以上の実力者だろう)、自分と比べて部下のやる気や積極性が見えなかったり、実力不足や考慮不足が目立ったり、いくら指導しても成長が見えずイライラしてしまうこともあるだろう。

みる子
みる子

今回はそんな若手管理職のイライラを軽減するのに良い動画があるので紹介しよう。
【てぃ先生】というYoutuberを知っているだろうか?

残業ペンギン
残業ペンギン

どんなYoutuberなんですか?

みる子
みる子

男性保育士をされている方で、保育・子育てに関する重要なナレッジを発信している方だ。
このチャンネルの発信内容はビジネスにおいてもたいへん役に立つと思ったので、今回はぜひ紹介したいと思い立った。
つい部下にイライラしてしまう上司は「子育て」を意識しよう

残業ペンギン
残業ペンギン

なんと、子育てですか!?

てぃ先生に学ぼう

てぃ先生の動画は、小さい子供を持つ親や保育士の方々に向けて、子供をどう扱い育てていけばいいのかという話をしてくれている。
子供の褒め方や叱るときに注意しなければならないこと言うことをきかない子供の扱い方などの動画がある。

みる子
みる子

まあ、とにかく動画を観てくれ。
物事を抽象化できる人なら、すぐにビジネスにも通底する重要な話をしてくれているのに気付くはずだ。

重要な動画①:自己肯定感をどう育むかについて

自己肯定感が高い方がパフォーマンスを発揮できるようになるのは、子供だろうが社会人だろうが同じだ。

この動画では自己肯定感を高める「すっごく効果のある」方法を紹介しているのだが、動画中盤で非常に重要な指摘をしている。

要約すると「人は赤ちゃんの時には『無条件の愛』を得られる(呼吸しているだけで可愛い)が、育つにつれて『条件付きの愛』に変わっていってしまう(何々が出来たからエラい)」とのことだ。

社会に出れば、仕事をして実績を積まなければ承認は得られないという「条件付き」の中で生きることになるが、条件を満たす実力が無ければ当然、承認欠乏症に陥る。しかしこの欠乏症は幼少期からすでに始まっていると言える。

部下の承認欲求を満たすことを考える際に、何らかの仕事の成果など条件を前提に考えてしまいがちだが、そのことに気付かされる指摘だ。

人を承認して自己肯定感を高めようとする際には、それが「条件付き」となっていないかを、いったん考えてみる必要がありそうだ。

重要な動画②:褒め方について

褒めることはモチベーションアップに重要なことだが、褒め方も工夫しなければ、狙った効果を発揮できない場合もある。

動画中盤でどのように褒めれば良いかを解説してくれており、「例えば『お片付けできていい子だね』ではなく『お片付けできたね』」というように、何を達成したかを認識・承認するということが、良い褒め方で子供も嬉しいという。

たしかに社会人にもこの考え方は敷衍でき、直接的な褒め言葉よりも、成果や達成したことそのものを認識して承認する方が、仕事そのものに自信を持ってくれるともいえる。

部下が何を達成したのかを、上司が正確に把握する。これは確かにチームマネジメントに重要な視点となる。

重要な動画③:叱り方について

叱り方を間違えると部下の離反を招くのは言うまでもない。

動画では「『なんで〇〇したの!?』と叱るときは、正直いって理由なんて聞いていなくて、ただ単に責めようとしている」ということを指摘している。

「なんで○○したの!」をどう直したらいいかは動画を参照頂くとして、これは頭ごなしな言い方にならないようにするための重要な知見だと思う。

動画で提唱されている言い換えの方法によって、自分が置かれている状況を客観的に認識させ、まず喋りやすくさせる効果がある。有効な自己反省にもつながるだろう。

ちなみに、部下を叱ってばかりいるという悩みを持つ上司は、以下の動画もおススメだ。

重要な動画④:行動の促し方について

ざっくりとして仕事の振り方をして、なかなか仕事が上がってこないと「はやくしろよ」と部下に言ってしまった経験もあるだろう。
出されたご飯をなかなか食べてくれない子供に「はやくして!」と言ってしまうのと、本質的には何も変わらない

動画では「スモールステップの考え方」を紹介をしており、作業をブレークダウンして渡すことの有効性を認識させてくれる。

一個一個マイルストーンを設けてあげることで成果が見えてモチベーションにもなり、また、最初の方は意識的に小さな仕事を渡してだんだん大きくしていくというのも、少しずつ気力を上げていってもらうのに有効だ。

自主的に何でもこなせないタイプの人は、スモールステップを意識して仕事を振るしかない。ざっくりした仕事の振り方では、果てしなく感じてしまい呆然として、その場でずっと立ち止まってしまう。

それよりは細かいタスクとして振ってあげて、少しでも動いてもらう方が何倍も良い。
余談だがスモールステップで管理してると、管理する側も進捗がけっこう把握しやすいので、悪いことや面倒なことばかりでもない。

社会人でも親は必要

てぃ先生の動画は如何だっただろうか。
保育士をされているだけあって、この上なく分かりやすく頭にすんなり入ってくる話だったのではなかろうか。
子供の育て方という視点を持つことの重要性に気付いて頂けたのではないだろうか。

しかし、こういう話をすると、優秀な若い管理職はこんな反応をしがち。

オレは子守をするために仕事しているわけじゃないぞ!

たしかにそうだ。チームの人員がそれぞれ自立した大人・プロフェッショナルして行動し、成果を上げる組織は理想だと思う。

一方、そういうのはあくまでも理想で、部下の人数が増えれば増えるほど、階層が上がれば上がるほど、プロフェッショナルでない人間をどう使いこなすかというのが、あからさまな課題となって表れてくる。

また、社会人といえども、仕事知識や振舞い方を学ぶ機会に恵まれなかった人は、何も知らない赤子も同然だ。(そんなの自主的に学べという意見も当然あるけど)

承認欲求を上手く満たしてあげることで仕事のモチベーションを上げるという話はよく耳にすると思うが、言ってみれば子供を褒めて伸ばすこととよく似た話だ。

子育ての目線をチーム管理や部下育成に導入することの重要性はここにある。
子供という、ある意味で人間の原点かつ原始的な姿と向き合うことで、大人にも敷衍できる人間の心理と行動原理を見出すことが出来る。

簡単に言うと、社会人といえども親は必要なのだ。

余談だが、『サラリーマン金太郎』を読んだことがあるだろうか?
破天荒な金太郎が常識破りの方法で次々とでかい仕事を成功させていくマンガだが、物語の中では彼を導き、時に守り、時に叱責しブン殴ってくれる親父役がたくさん出てくる。
大和や黒川、伊郷といった登場人物たちは、彼を承認し、信頼し、見守ってくれる親父役に他ならない。

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